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硬骨漢
「硬骨漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
硬骨漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
当道場より追放すべし。」と書添えられていた。 お隣りの「白鳥の間」には、前から
硬骨漢がそろっていて、助手さんたちに人気のある固パンさんなどは、その「白鳥の間」....
「李陵」より 著者:中島敦
き、命を拝したときに己《おの》が運命を恐れて帝の前で手離しで泣出したほどである。
硬骨漢《こうこつかん》汲黯《きゅうあん》が退いた後は、帝を取巻くものは、佞臣《ね....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
してやった開拓使だけであった。直接には黒田清隆であったろう。どこからか命知らずの
硬骨漢があらわれて躍りこむかも知れなかった。彼の生命を覘《ねら》わぬとも限らなか....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ト氏と呼ぶ、その卑俗さにムカムカしてあれを書いたのでしょう。スタンダールは一種の
硬骨漢です。そして、いつの時代にでも、その時代における硬骨は、人間として理性の判....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
ころがあるゆえである。氏《し》がかつて心を宗教に寄せる前には、剛情で始末におえぬ
硬骨漢《こうこつかん》であったが、ひとたび信者となってからは手を覆《くつがえ》し....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
男色家で、校内で一番幅を利かせていた野蛮な、横田という寮生を、吉本という通学生の
硬骨漢が発頭になって、同級生一同とはかって校庭でリンチした事件であった。この横田....