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碁打ち
「碁打ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
碁打ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二老人」より 著者:国木田独歩
説き落としてくれろと頼む。そこで武も隠居仕事の五円十円説では到底夫婦さし向かいの
碁打ちを説き落とすことはできないと考え、今度は遊食罪悪説を持ち出して滔々《とうと....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
れていると聞いたものだから、そこの住持が碁気違いだというのをさいわい、江戸上りの
碁打ちに化け込んで様子を確かめに行ってみるてえと、仁念寺というお寺そのものが、だ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は初段にちけえお腕めえだって、音を聞いただけで眼の狂いがわかってたまりますかい!
碁打ちのなかにだって、石川|五右衛門《ごえもん》の生まれ変わりがいねえともかぎら....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
人になる。勝負事の好きなものは博奕打になる。おべんちゃらの巧い奴は旅商人になる。
碁打ちになる、俳諧師になる。梅川の浄瑠璃じゃあないが、あるいは順礼、古手買、節季....
「野狐」より 著者:田中英光
老農に犯されようとしたり、医者の息子に追いかけ回されたという彼女。十九の年、田舎
碁打ちに誘惑されて処女を失い、二十一の時、身内の勧めで、気に入らぬ結婚をし、姑や....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で――大中寺とは背中合わせになっている大平山《おおひらやま》の隠居から招かれて、
碁打ちに参りました。 この隠居も大中寺へ見えて、主膳とは碁敵《ごがたき》になっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
業とは思われないひらめきを見せる。 かれ一石、これ一石と下ろしながら、人間界の
碁打ちをコキ下ろしている罵詈讒謗《ばりざんぼう》を聞いていると、なかなか面白い。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もあの女を放しきれないでいる。 さあ、今日あたりは例の足立のなまぐさ坊主でも、
碁打ちに来ないかな――と気のついた時分、空中から、唸《うな》りを生じて、自分のな....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、ただ眺める。竜頭《りゅうず》をいじって耳へもってゆくしぐさを繰返す―― この
碁打ちたち、かたちはさも巧者でありそうだが、だが、ある折、妹の婿の若い、海軍のヘ....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
たような手は打ちません。たゞ、正確で、当り前なんです」 本因坊が、現に、日本の
碁打ちとしては、最も地味な、当り前な、正確な手を打つ人なのであるが、呉清源に比べ....
「私の碁」より 著者:坂口安吾
会所へ入りびたり、僕のすむ蒲田というところは乱戦の勇士ぞろいの行儀の悪い力持ちの
碁打ちばかりそろったところで、軍需会社の職工に一級二級ぐらいの打ち手は相当いるが....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
」 「誰でも負けがこむと、同じ手合の人でも三目ぐらいまで打ちこまれるそうですわ。
碁打ちの方は皆さん覚えがおありでしょうよ」 「それがあなた、奥さんの前だが、私は....
「妖怪談」より 著者:井上円了
全なるものであります。ゆえに、内部の刺激強ければ感覚は薄弱となるもので、例えば、
碁打ちなぞが碁に全力を注いで、人の話なぞは耳にも入らず、タバコの火を消さずに着物....