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碁盤縞
「碁盤縞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
碁盤縞の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
ない。平行線の把握が容易の度を減じたからである。縦横縞のうちでも縞の荒いいわゆる
碁盤縞《ごばんじま》は「いき」の表現であり得ることがある。しかしそのためには、我....
「猟奇の街」より 著者:佐左木俊郎
ている赤ん坊を抱いて、彼女は駆けられるだけ駆けた。 敷石道は地球儀の腹のように
碁盤縞《ごばんじま》を膨れ上がらせていた。街の高層建築はその両側からいまにも倒れ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が癖だった。毎度先生に招かるゝ彼等学生は、今宵も蜜柑やケークの馳走になった。赤い
碁盤縞のフロックを着た先生の末子が愛想に出て来たが、うっかり放屁したので、学生が....
「都会地図の膨脹」より 著者:佐左木俊郎
ら住宅地に整理された。 混凝土の泥溝をもった道路が、青い雑草の中に砂利の直線で
碁盤縞に膨れあがった。碁盤目の中には、十字に椹の籬が組まれた。雑草は雨毎に蔓延っ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
でくると、そこで立ちどまって、ポケットからはんけちを掴み出してちんと鼻をかんだ。
碁盤縞のノウフォウク・ドレスに、無帽。長い赤い顔の上下に髪と鬚が際立って白い。互....
「美しい村」より 著者:堀辰雄
はいられなかったであろう。と言うのは、その一方の店の奥にきょとんと坐っている白い
碁盤縞《ごばんじま》のシャツを着た小柄《こがら》な老人を認めたのち、次の花屋の前....
「望郷」より 著者:服部之総
いテンポでもって、東京弁と区別のつかぬいまの道弁をつくっていった都市である。大|
碁盤縞《ごばんじま》の都市計画は、後年佐賀の乱の叛将となってきょう首された島義勇....