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碁笥
「碁笥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
碁笥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
六歳であった。そのうちに碁が終ってしまった。彼は客と石の吟味をした後に、己の石を
碁笥に入れて盤の上に置いた。 「それでは検使を迎えようか」 彼は悠々として表座....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《いど》むから、兵馬も詮方《せんかた》なしに、 「今度は負ける」 やむを得ず、
碁笥《ごけ》の蓋を取りました。 この時に、万字楼の表通りが遽《にわか》に噪《さ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
憂《う》そうに手を出してふたつの石を盤の隅へ隅へ遠ざけてみせると。
黙ったまま
碁笥《ごけ》をとった泰軒は、やにわにそれを荒々しく振り立てた。無数の石の触れ合う....
「竈の中の顔」より 著者:田中貢太郎
た。 「私とあなたとは、どうも互角のようだ、私が先で往こう」 僧は主翁の出した
碁笥に手をやった。 「私が先で往こう」 三左衛門の詞の中に僧はもう石をおろした....