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「碌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

碌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
す謄写版《とうしゃばん》の刷物《すりもの》に書いてある。 当日になると自分は、《ろく》に朝飯《あさめし》も食わずに家をとび出した。電車でゆけば停車場まで二十....
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
所の売買をした為だった。現に彼が持っていた郊外の或地面などは生姜《しょうが》さえ《ろく》に出来ないらしかった。けれども今はもう赤瓦《あかがわら》の家や青瓦の家....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
の備後屋《びんごや》と云う酒屋の女房は、一旦|梁《はり》の下敷になって、身動きも《ろく》に出来なかったのが、その内に火事が始って、梁も幸《さいわい》焼け折れた....
」より 著者:芥川竜之介
尾の寺を訪れた侍《さむらい》が、前よりも一層|可笑《おか》しそうな顔をして、話も々《ろくろく》せずに、じろじろ内供の鼻ばかり眺めていた事である。それのみならず....
文放古」より 著者:芥川竜之介
大《だい》のピュリタンなの。ピュリタンなのは好《い》いけれども、お屠蘇《とそ》も《ろく》に飲めない癖に、禁酒会の幹事をしているんですって。もともと下戸《げこ》....
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
は、これは、髪長彦さん。遠方御苦労でございました。まあ、こっちへおはいりなさい。《ろく》なものはありませんが、せめて鹿の生胆《いきぎも》か熊の孕子《はらみご》....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
も云わなかったと思いますが、―― 編輯者 西洋人の書いた支那の本なぞには、どうせ《ろく》な物はないでしょう。それより小説は出発|前《まえ》に、きっと書いて貰え....
葬儀記」より 著者:芥川竜之介
....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
床《ゆか》に倒れて、苦しそうな呻吟《しんぎん》の声を洩らした。――それはあの腰も《ろく》に立たない、猿のような老婆の声であった。 三十 老婆を投げ倒した....
少年」より 著者:芥川竜之介
けた、大きい教訓を服膺《ふくよう》している。三十年来考えて見ても、何《なに》一つ《ろく》にわからないのはむしろ一生の幸福かも知れない。 三 死 ....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
はどうなさいました?」 「四五日の間はおれに遇《お》うても、挨拶《あいさつ》さえ《ろく》にしなかった。が、その後《のち》また遇うたら、悲しそうに首を振っては、....
歯車」より 著者:芥川竜之介
ないぜ」 「そんな縁起の悪いことを。……それでも火事になったら大変ですね。保険はについていないし、……」 僕等はそんなことを話し合ったりした。しかし僕の家は....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
は嘲るように、じろりと相手の顔を見ました。 「この頃は折角見て上げても、御礼さえにしない人が、多くなって来ましたからね」 「そりゃ勿論御礼をするよ」 亜米利....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ンを着て、マーキュリーの帽子のような、ふちのない丸い帽子をかぶり、手入れも調教もにしてない暴れ小馬にまたがって、手綱もつけず、一本の綱であやつっていた。彼は学....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
いながら言うと、太郎右衛門も大きな口を開いて笑いました。 「伊作の拾うんだもの、なものでなかべいになあ!」 と太郎右衛門は附け足して、多助と一緒に少し急いで坂....