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「確か〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

確かの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ス・ミュースの家 ファラデーの家はアイルランドから出たという言い伝えはあるが、確かではない。信ずべき記録によると、ヨークシャイアのグラッパムという所に、リチャ....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
されい。兵衛殿の臨終は、今朝《こんちょう》寅《とら》の上刻《じょうこく》に、愚老確かに見届け申した。」と云った。甚太夫の顔には微笑が浮んだ。それと同時に窶《やつ....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
かいぎ》とか、近代的盗賊とか、近代的|白髪染《しらがぞ》めとか――そう云うものは確かに存在するでしょう。しかしどうも恋愛だけはイザナギイザナミの昔以来余り変らな....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
わ》しい梯子段《はしごだん》を転《ころ》げ落ちたようにも覚えている。が、どちらも確かではない。とにかく彼はえたいの知れない幻《まぼろし》の中を彷徨《ほうこう》し....
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
た。その株屋は誰が何と言っても、いや、虎魚《おこぜ》などの刺す訣《わけ》はない、確かにあれは海蛇《うみへび》だと強情を張っていたとか言うことだった。 「海蛇なん....
お時儀」より 著者:芥川竜之介
うな銀鼠《ぎんねずみ》の姿を現したのである。彼は勿論「おや」と思った。お嬢さんも確かにその瞬間、保吉の顔を見たらしかった。と同時に保吉は思わずお嬢さんへお時儀《....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
帰るか帰らないか、――と云うより一体帰るかどうか、彼には今も兄の意志が、どうも不確かでならないのだった。 「それとも明日《あす》の朝になるか?」 今度は洋一も....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
前のような好意のある眼で、彼等の情事を見る事が出来なくなってしまったのだ。これは確か、君が朝鮮《ちょうせん》から帰って来た頃の事だったろう。あの頃の僕は、いかに....
」より 著者:芥川竜之介
にあるから、顔かたちは誰だか判然しない。が、ともかくもその姿が、女でない事だけは確かである。陳は思わず塀の常春藤《きづた》を掴《つか》んで、倒れかかる体を支えな....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
にはのみこめなかった。しかしあの幻を見せたものが、泥烏須《デウス》でない事だけは確かだった。 「この国の霊と戦うのは、……」 オルガンティノは歩きながら、思わ....
カルメン」より 著者:芥川竜之介
のは。」 「それはボルシェヴィッキはカゲキ派ですから。」 この問答のあったのは確か初日から五日《いつか》目の晩、――カルメンが舞台へ登った晩である。僕はカルメ....
」より 著者:芥川竜之介
の母に、――このどこへか再縁《さいえん》した母に少年らしい情熱を感じていた。彼は確かある年の秋、僕の顔を見るが早いか、吃《ども》るように僕に話しかけた。 「僕は....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
《うつ》った桃花心木《マホガニイ》の椅子《いす》も、カミンの上のプラトオン全集も確かに見たことのあるような気がした。この気もちはまた彼と話しているうちにだんだん....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
めじり》に黒子《ほくろ》があったが、――そんな事さえ検《くら》べて見ても、やはり確かに男だった。お蓮は不思議に思うよりは、嬉しさに心を躍《おど》らせながら、その....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
ている女はある。僕が去年の秋以来、君たちと太白《たいはく》を挙げなくなったのは、確かにその女が出来たからだ。しかしその女と僕との関係は、君たちが想像しているよう....