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「確報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

確報の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古典風」より 著者:太宰治
しんぎんてんてん》の果死亡した。アグリパイナは折しも朝の入浴中なりしを、その死の確報に接し、ものも言わずに浴場から躍り出て、濡《ぬ》れた裸体に白布一枚をまとい、....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
口を切った。 「すでに、有栖川宮が錦旗を奉じて、東海道をお下りになっているという確報も参っております。王政復古は、天下の大勢でござります。将軍家におかれても、朝....
李陵」より 著者:中島敦
って、李陵《りりょう》は戦死したのではない。捕えられて虜《ろ》に降ったのだという確報が届いた。武帝ははじめて嚇怒《かくど》した。即位後四十余年。帝はすでに六十に....
光と風と夢」より 著者:中島敦
け進発したと。 七月十三日 マターファがサヴァイイを追われ、マノノに戻った由、確報あり。 七月十七日 最近|投錨《とうびょう》したカトゥーバ号のビックフォー....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
時間を取って終った。 広い海上である。SOSは、返電があってから、本船の位置を確報して救助船に無駄な動きをさせずに一刻も早く誘き寄せるのが大変な仕事なのだ。先....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の眼が光っていた。ポルトガル王冠の主張者は保護されなければならぬ。長い間、なんの確報もはいらなかったが、彼はじっと待った。ついにある日彼の心労の報いられる日はき....
三国志」より 著者:吉川英治
を決行した。 その動機は、陳倉の守将|※昭が、このところ病に罹って重態だという確報を得たからであった。 ※昭は、洛陽へ急を報じ、自分に代る大将の援軍を仰いだ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
すゆえ」 「なに大したことはない」 「どこかで、小合戦でも起りましたか」 「まだ確報はわからぬが、どうやら宮方の残党が起って、白河口や鳥羽、北野あたりで騒ぎ出し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
な者はとうにふるい落されていたのである。それに“吉野落つ”と聞えても、味方による確報ではなく、吉野からの落人はまだ一人も、ここへはたどりついていなかった。 そ....