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確率
「確率〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
確率の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ベルヌーイ(Bernoulli)が指摘している。一つの遊星について偶然にこうなる
確率はわずかに二四分の一である。それで当時知られた五個の遊星がことごとくそうであ....
「愛と美について」より 著者:太宰治
新宿の大群衆の中で、おそらくは一ばん自信のある人物なのでございます。幸福をつかむ
確率が最も大きいのでございます。博士は、ときどき、思い出しては、にやにや笑い、ま....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
際変った姓名が多いようである。しかし、これが、異った姓名の人は車掌や運転手になる
確率が多いという証拠にはならない。たとえば一方には車掌運転手の名簿、一方には帝国....
「火山の名について」より 著者:寺田寅彦
の一つの子音、たとえばSならSが出現するという事のプロバビリテーはいくらか。この
確率は可能な子音の種類の数(Qとする)の逆数となる。それで全然偶然的暗合ならば現....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
べき大事件でなければならない。もっと言葉を変えて言えば、すべての事がらは、現世で
確率の大きいと思われるほうから
確率の僅少なほうへと進行するから不思議でないわけに....
「火事教育」より 著者:寺田寅彦
ではないという簡単|明瞭な事実すら、はっきり認識されていない。火事の災害の起こる
確率は、失火の
確率と、それが一定時間内に発見され通報される
確率によって決定される....
「空想日録」より 著者:寺田寅彦
こともある。陶工の得た名声や利得が大きければ大きいほど、こういう事件の持ち上がる
確率が大きいようである。 文学上の作品などでも、よくこれに類した「剽窃問題」が....
「断層顔」より 著者:海野十三
「またおじさまの経験論ですか。それは古いですよ。統計なんておよそ偶然の集りです。
確率論で簡単に片附けられる無価値なものですよ」 「条件をうまく整理すれば、そんな....
「金属人間」より 著者:海野十三
っともっと意外なことが起こるのだ。 宝くじの一等があたる確からしさを、いわゆる
確率《かくりつ》の法則《ほうそく》によって計算することができる。その法則によって....
「変った話」より 著者:寺田寅彦
。すればどんな病気でも大抵は軽症ですんでしまう。ところが、抵抗力の強い人は罹病の
確率が少ないから統計上自然に跡廻しになりやすい、そうしてそういう人は罹っても少々....
「喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
だったらどうであろう。這入るときに置いた吸いさしが、出るときにその持主の手に返る
確率が少なくも一九一〇年頃のベルリンよりは少ないであろう。しかし大戦後のベルリン....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
刺戟される。屑のような論文が百も出るうちには一つくらいは少しはろくなものも交じる
確率があり、万人の研究者の中には半人くらいは世界的の学者を出すプロバビリティーが....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
作用に一定の単位があるという宣言に過ぎない。この「純数」がおそらくある出来事の「
確率」と結び付けられるものであろうと云っている。これに対するアインシュタインの考....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
なるのである。 しかし、私が先ほども述べた通り、八百長レースが多いほど穴狙いの
確率は多くなるのであって、素人でも、軍資金を豊富に持って、穴を狙えば、もうかる確....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
ものであることを、ほぼつきとめたように思う。笑いの問題になると、これはより以上の
確率をもって、彼自身の稟質に帰することができるはずだ。チェーホフの笑いはよくゴー....