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確約
「確約〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
確約の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「次郎物語」より 著者:下村湖人
る。 なお、第六部はどうするか、ときかれても、それは第五部の場合のこともあり、
確約は差控えたい。ことに、私ももう七十歳をこしてしまったことだし、生命に別条がな....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
その手落ちによって、つまり彼がエスパニヤ国王に提出した条件中にオランダとの断交を
確約する文章がなかったために、彼の最も希望する新エスパニヤ(今のメキシコ)との通....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
を受けるほうがいいという意見を変えませんでした。ところが、陛下を制限から除外する
確約を得ないうちに、無条件降伏したことを不満に思うものがこの艦にもいて、不穏な空....
「城」より 著者:カフカフランツ
うずっと前に、城にはないお仕着せじゃなく、役所の制服をもらっていいはずです。そう
確約もしてもらったのです。ところが、この点では城の人たちはとてもゆっくりしている....
「三国志」より 著者:吉川英治
叔の二夫人、御嫡子、そのほか奴婢どもにいたるまで、かならずその生命と生活の安全を
確約していただきたいことでござる。しかも鄭重なる礼と俸禄とをもって」 「その儀も....
「三国志」より 著者:吉川英治
取る。――だが、その節には、荊州を通過することと、多少の軍需兵糧を補給するという
確約をむすんでもらいたいという条件であった。 玄徳は、異議なく、協力を誓った。....
「三国志」より 著者:吉川英治
たら、天子に奏して、きっと張魯をして、漢寧王に封ずるように運動しよう。このことは
確約してもよろしい。……しかしそのかわりに、馬超を葭萌関から呼び返し給え。そう申....
「三国志」より 著者:吉川英治
予想以上の成功を収めた。 すなわち、大魏皇帝は、使者の帰国に際して将来の援助を
確約し、また呉侯孫権にたいしては、 (封じて呉王となす) と、九錫の栄誉を加え....
「三国志」より 著者:吉川英治
に行い得ないことになる。 「それは実に慶祝にたえない。いよいよ呉蜀両帝国の共栄を
確約するものです」 孔明も直ちに、漢中の礼物を山と積ませて、呉へ賀使を送り、慶....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れほどな領土を幕府はおれにくれるだろうか」 これについては、判官ノ清高も鎌倉の
確約を取っていたわけではない。「北条幕府への忠節」というだけのものである。 「清....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
もよいがとの、御意中なのでございました。……いかがでしょうか。その儀、ここにて御
確約は願われますまいか」 「はて、事難しゅうなって来たの。では、他日尊氏どのが東....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
てまだ肚はきめていない。大映からちょっと下話はあったが、考慮しようというだけで、
確約はしていない。 どうして、劇化や上映の企画に、自分がそう二の足をふむかとい....
「芥川の原稿」より 著者:室生犀星
いたから、この雑誌記者の苦慮がおもいやられた。最後に記者は、では来月号に執筆する
確約をうけとると、やっと座を立った。怒りも失望もしない真自面一方のこの人は、「改....