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磁気
「磁気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
磁気の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
た。当時、人々の頭が何でも異常なものへ異常なものへと向けられており、ごく最近にも
磁気学の実験が公衆の注意を惹いたばかりの時であった。その上、コニューシェンナヤ通....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
その老人に見聞した事件を洗いざらい物語ってゆくうち、かの老人はニッケル貨幣に強い
磁気のあることを発見して、これは怪しいと覘む。それから同じく殺人現場から拾ってき....
「地球盗難」より 著者:海野十三
発電室に案内すると、そこにある磁力砲を使って、さんざんに博士のロケットを見えない
磁気線弾で悩まし続けたのだった。磁力砲の前には博士自慢のロケットも、まるで風に吹....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
さ。だいたい、楽器の心霊演奏は必ずしも例に乏しい事じゃない。シュレーダーの『生体
磁気説』一冊にすら、二十に近い引例が挙げられている。しかし、問題は音の変化なのだ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
歩いていたと云うジナイーダの言を考えると、肉体を離れた執拗な魂魄――ある種の動物
磁気にすこぶる鋭敏だと云う説であるが――それを操って、跫音を現わし一方では、鐘を....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
であった。 だが、通信の不調の原因は、よく分からなかった。これが地球の上なら、
磁気嵐《じきあらし》のせいであるとか、デリンジャー現象だとかいえる種類の不調だっ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
オ助教授が立っているのに気がついて、そういってきいた。 「ちょうど、非常にひどい
磁気嵐にでもあたったようですね。しかしいまのところぼくにも本当のことはわかりませ....
「金属人間」より 著者:海野十三
の力がくわえられないで、金属製の釜が動くはずはなかった。 それとも電気の力か、
磁気《じき》の力が、そのお釜にはたらいているのであろうか。いやいや、そんな仕掛け....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
見詰めている。放心したような眼つきである。眼を放すことが出来なかった。黄金の杖に
磁気があって、それが引きつけているように、眼を放すことが出来なかった。だが心では....
「火星兵団」より 著者:海野十三
かべを指さしながら、
「これだけ厚い金属のかべでとりかこみ、そうして、音も電気も
磁気も、それから放射能も全然さえぎるような仕掛をつけてある。だから、多分この中で....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
て、そういって老刀自を顧みた。 二人は床の間を前にして、じっとして寂しく笑う。
磁気嵐 透谷の『蓬莱曲』が出た。鶴見の回想は今この本のイメエジをめぐって渦動を....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
引かれた。 何たる誘惑それを見ると、引かれまい、出まいと思いながら、その切先に
磁気でもあって、己が鉄片ででもあるかのように、主水は思わず一歩出た。 陣十郎の....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
の芳香に燻らされたのであった。小次郎に何の意識があろう。差し出された女の手の先に
磁気でも起こっているかのように、連れて小次郎も手を出した。刃物の地に落ちた音がし....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
れでは結果が出なくてもなる。 またファラデーの伝記は決して無味乾燥ではない。電
磁気廻転を発見して、踊り喜び、義弟をつれて曲馬見物に行き、入口の所でこみ合って喧....
「独逸の範とすべき点」より 著者:国枝史郎
いや少しも不思議は無い。 戦敗国|独逸の新武器が――火焔放射器や、高熱砲や、
磁気水雷や、落下傘部隊等が、かつての戦勝国、英仏その他を現に支配しているのだから....