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「磁針〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

磁針の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
誘惑」より 著者:芥川竜之介
二つにオレンジを截《き》ってしまう。白いオレンジの截断面《せつだんめん》は一本の磁針を現している。 62 彼等の上半身《かみはんしん》。「さん・せば....
職工と微笑」より 著者:松永延造
ったのだ。私の体はその儘で磁石の働きをするんだ。面白いじゃないか。私の腕に依って磁針の方角を変化させることが出来るのだ。何でも両腕が恰度両極になってるんだ。いや....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
獲れるなんて千載に一遇ではないか」 「それがです。旦那は、野象の穴へ落ちたとき、磁針をお壊しなすったので、儂らは、どっちへどう出たらこの森を抜けられるか、いま途....
石狩川」より 著者:本庄陸男
ひら》にある磁石の虫に見入るのだ。汗ばんだ硝子《ガラス》の底でぴくぴく動いている磁針に目をおしつけて行った。 おもむろに老眼鏡を取り出して戸田老人が云った。 ....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
あたるところはプロペラのように波状をなしておらず、真直に平面的に伸びていた。よく磁針にそういう形をしたものがあるが、もちろんこれは非常に大きく、長さが六七尺もあ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に対しては木材を、岩に対しては鉄と銅と鉛とを、やみに対しては光を、広漠に対しては磁針を有している。 全体として一つの戦闘艦を形造っているその巨大なる構造のおお....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
、父から一つの羅針盤を見せられた事がある、その時に、何ら直接に接触するもののない磁針が、見えざる力の作用で動くのを見て非常に強い印象を受けたという事である。その....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
きな電磁石、タムソンの高抵抗ガルヴァなどを買入れた。最初にやった実験は、電流計の磁針が交流でふれることに関するものであって、その結果は同年の British A....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
のかもしれません。永久の光の国で、何が期待されないと言うのでしょうか。僕はそこで磁針を引きつけるふしぎな力を見つけるかもしれませんし、また無数の天体観察をやって....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
間にやった新しい研究であった。 一八二〇年にエールステッドが電流の作用によりて磁針が動くのを発見したのが初まりで、電流と磁石との研究が色々と始まった。その翌年....