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「磐梯山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

磐梯山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
。」と、もっともらしく問いかけた。 「ございますよ。何でも今月の末までには、また磐梯山《ばんだいさん》が破裂するそうで、――昨晩《さくばん》もその御相談に、神々....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
今日越後の新津を立ち、阿賀野川の渓谷を上りて会津を経、猪苗代湖畔の霜枯れを圧する磐梯山のすさまじき雪の姿を仰ぎつつ郡山へ。 それより奥羽線に乗り替え上野に向か....
十二支考」より 著者:南方熊楠
師|三鈷《さんこ》の松類似の話があったり(高野のほかに、『会津風土記』に載った、磐梯山恵日寺の弘法の三鈷松、『江海風帆草』に見ゆる筑前立花山伝教の独鈷《とっこ》....
天守物語」より 著者:泉鏡花
許だから、遠慮はない。 夫人 それはそれは、お嬉しい。が、お亀様は人が悪い、中は磐梯山の峰の煙か、虚空蔵の人魂ではないかい。 亀姫 似たもの。ほほほほほ。 夫人....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
たび》もはじいた。 老爺さんの根気に負けて、父が福島県下へ連れてゆかれたのは、磐梯山《ばんだいさん》だか吾妻山《あずまさん》だかが破裂したすぐあとだった。父は....
雪の透く袖」より 著者:鈴木鼓村
地で同旅団の新発田の歩兵十六|聯隊と分れて、若松から喜多方を経て、大塩峠を越え、磐梯山を後方にして、檜原の山宿に一泊し、終に岩代、羽前の境である檜原峠を越えて、....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
せんが、十中の七八までは、大抵あたるということである。その中において私は、日本の磐梯山破裂の情況を書いてあるのを見いだしました。その前年度の暦に、日本の方角に当....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
黙阿弥の正本 鶴蔵と伝五郎 猿若町の市村座――新蔵のお三輪――弥次喜多の芝居――磐梯山噴火――盂蘭盆の舞台面 「文覚勧進帳」 名題昇進――脚本上演の葛藤――文覚....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
演劇改良会が更に組織を変えたるものにて、これも一向に振わざりき。 ○七月十五日、磐梯山噴火。それを当込みて、中村座の十月興行に「音聞浅間幻灯画」を上演し、団十郎....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
車を乗りつづけている。滅茶なスケジュールである。――翁島からまた山野を飛ばして、磐梯山の東麓、大寺という山村にたどりついたころ、もう、どっぷり、日いっぱい。 ....
山の人生」より 著者:柳田国男
しいことは知らぬのである。また『老媼茶話』には猪苗代白木城の百姓庄右衛門、同じく磐梯山の奥に入って、山姥のかもじと称するものを見つけたことを載せている。「長さ七....