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磨ぎ汁
「磨ぎ汁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
磨ぎ汁の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鰊漁場」より 著者:島木健作
それに先行する。空は連日乳白色にかきくもり、海の水は雄鰊の排出する白子のために米
磨ぎ汁を流しこんだように青白色に濁ってくる。 周旋屋の手を経て募集された漁夫た....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
とばしって、今つッ立った廉平の頭上を飛んで、空ざまに攀ずること十丈、親仁の手許の
磨ぎ汁を一洗滌、白き牡丹の散るごとく、巌角に飜って、海面へざっと引く。 「おじご....
「上海」より 著者:横光利一
のように並んでいた。参木はこの異国人の混らぬ街を歩くのが好きであった。象牙の白い
磨ぎ汁が石畳の間を流れていた。その石畳の街角を折れると、招牌の下に翡翠の満ちた街....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
のある百姓の家にはいって、水を飲ませてくれと申されますと、女房がひどい女で、米の
磨ぎ汁を出しました。それを大師はだまって飲んで行かれたが、あとで女房の顔が馬にな....