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磨針峠
「磨針峠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
磨針峠の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がて渋いところで政所《まんどころ》のお茶を一服いただき、お茶うけには甘いところで
磨針峠《すりはりとうげ》のあん餅、多賀の糸切餅、草津の姥《うば》ヶ餅《もち》、こ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、身が畜生になるわけではあるまい、もしそうだとすれば、狼谷を通れば狼に食われ、
磨針峠《すりばりとうげ》を通れば自分の身が針になる」 「宇津木、小理窟を言うなよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こで話してもらいたい」 「そいつを話して上げたいんでしてねえ、先以《まずもっ》て
磨針峠《すりはりとうげ》からこの山の下三里がところまで押しかけて、そこでかたまっ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ったが、これは尾州藩の代官の手に属する人であった。このままで行けば、江州へ入って
磨針峠《すりはりとうげ》を越えて京都へ入るのであるが、前にもいった通り伊勢参宮を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ゆうべは近江愛知川ノ宿だった。そして今日も、春の日長にかけて行けば、美濃との境、
磨針峠の上ぐらいまでは、脚をのばせぬこともないと、馬上、舂きかける陽に思う。 「....