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磯貝
「磯貝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
磯貝の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
が、栗栖の門の前まで来ると、薄暗いところに茶の角袖の外套に、鳥打をかぶった親爺の
磯貝が立っているのに出逢い、はっとしたが、彼はつかつかと寄って来て、いきなり腕の....
「轆轤首」より 著者:田中貢太郎
一 肥後の菊池家に
磯貝平太左衛門武行と云う武士があった。頗る豪勇|無雙の士であったが、主家の滅亡後....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
うに記憶している。前者は一種の怪談物で、柳川重信(菊五郎)重信の妻おきは(秀調)
磯貝浪江(八百蔵)下男庄助(松助)で上演の噂もあったが、若手の役が無いのと、大体....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
さえて信長をたずねてきたとき、信長は鷹狩に出ていた。 朝廷からの使者は案内役の
磯貝新右衛門久次と使者の立入とたった二人だけ、表向きの名目は熱田神宮参拝というの....
「慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
威張って通る。お冬さんの眼の色いよいよ嶮しくなる。これにて一切の秘密判明。紳士は
磯貝満彦といいて、東京の某実業家の息子なる由。―― 森君がこうしてお冬という娘....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
武士の魂。大小の二刀だけは腰に差して、手には何一つ持つ間もなく、草履突掛けるもそこそこに、
磯貝竜次郎は裏庭へと立出た。 「如何ような事が有ろうとも、今日こそは思い切って出....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
美貌に懸想し、望みを協《かな》えてくれねば重信の一子を殺害するとていい寄った浪人
磯貝浪江は思いを遂げてのち正直の下僕正介を脅かして手引きをさせ、ついに落合の蛍狩....
「ろくろ首」より 著者:小泉八雲
五百年ほど前に、九州菊池の侍臣に
磯貝平太左衞門|武連と云う人がいた。この人は代々武勇にすぐれた祖先からの遺伝で、....
「べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
くと、 「のう、十郎左」 三、四人おいて坐っていた大石瀬左衛門が、前かがみに、
磯貝十郎左衛門の方を見て、 「――雪で思いだしたが、もう十年も前、お国元の馬場で....