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「磯魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

磯魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
び》もあれば藤壺もある。昨夜、たしかに海鳥《うみどり》の声を聞いた。海鳥を食い、磯魚をせせっても、一年や二年は生きのびられぬことはあるまい。なにより、お前らは潮....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
だ。水戸を東へ三里、涸沼と涸沼川はほんとうに魚が多い。そして、大洗海岸も、夏場は磯魚がよく釣れる。湊の河口も捨てがたいのである。 那珂川の中流は、鮎が多いので....
貝鍋の歌」より 著者:中谷宇吉郎
めしてみたが、けっきょく一番安くて、一番味のない、ほっけに落ちついた。 これは磯魚《いそうお》であって、鱈《たら》の子供が、親にはぐれて、陋巷《ろうこう》にす....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
り、何もする気がなくなり、寝てばかりいた。そこへある日、気の合う男がやって来て、磯魚とりに行かないかと誘った。どういうわけか、その時にかぎって行ってみようかなと....