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「磽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

磽の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
砂地《すなじ》を田園に化せしか、いかにして沼地の水を排《はら》いしか、いかにして地《いしじ》を拓《ひら》いて果園を作りしか、これ植林に劣らぬ面白き物語《ものが....
俊寛」より 著者:菊池寛
じた。 彼は、水を飲みたいと思いながら、周囲を見回した。が、岸壁の背後は、すぐ※な山になっているらしく、小川とか泉とかが、ありそうに思えなかった。それでも、....
李陵」より 著者:中島敦
かった。阿爾泰《アルタイ》山脈の東南端が戈壁沙漠《ゴビさばく》に没せんとする辺の※《こうかく》たる丘陵地帯を縫って北行すること三十日。朔風《さくふう》は戎衣《....
光と風と夢」より 著者:中島敦
そういうもの迄がありありと感じられるのだ。突然胸を灼《や》かれるような気がした。※《こうかく》たるスコットランドの山々、ヒースの茂み。湖。朝夕聞慣れたエディン....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
がうす紫の花を簇して、岩角に立っているのが、色彩が鮮やかで、こんな寒い雪や氷の、※な土地も、深碧の空と対映して、熱帯的に見えた。 峰伝いに下って、いよいよ北....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
ら、寺男の皺面が、墓地下で口をあけて、もう喚き、冷めし草履の馴れたもので、これは※たる径は踏まない。草土手を踏んで横ざまに、傍へ来た。 続いて日傭取が、おな....
星女郎」より 著者:泉鏡花
六十左右の婆々が、暢気らしく、我が背戸に出たような顔色して立っていた。 山逕の※、以前こそあれ、人通りのない坂は寸裂、裂目に草生い、割目に薄の丈伸びたれば、....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
先へ飛んだろう。馬二頭が、鼻あらしを霜夜にふつふつと吹いて曳く囃子屋台を真中に、※たる石ころ路を、坂なりに、大師|道のいろはの辻のあたりから、次第さがりに人な....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
仏陀の予言と、化導の真意をあらわす、彼の本領の宣言書である。彼の不屈の精神はこの※の荒野にあっても、なお法華経の行者、祖国の護持者としての使命とほこりとを失わ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
な巨匠がかつて一度も足を踏入れた事のない処女地であった。縦令この地域は狭隘であり※であっても厳として独立した一つの王国であった。椿岳は実にこの椿岳国という新ら....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
所あらんとす、既に人の知る如く、富士山巓は木《き》の葉《は》一枚だになき、極めて※《こうかく》なる土地なれば、越年八|月《つき》間《かん》の準備は、すこぶる多....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
う。東京京都の人だけは知っておらぬらしいが、ゴロもゴウラも全国にわたって、かかる※不毛の地をそう呼んでいる。起りは多分岩くら、くらししなどのクラであろう。日本....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
空が青え。」 「や、虎杖だ、これはどうも驚いた、虎杖ばかりだ。」 「どうも土地が※ですな。虎杖の生えたところは碌な地味じゃありませんよ。」とA博士。 「や、唐....