»
礎
「礎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
礎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
えてみても、そこには明らかに生命が見いだされた。その足は確かに廊下を踏み、廊下は
礎《いしずえ》に続き、
礎は大地に据《す》えられていた。患者と看護婦との間に取りか....
「片信」より 著者:有島武郎
外視して)考えていれば、それでいいのだといわれれば、僕はそういった人と、考えの基
礎になる気持ちが違うからしかたがないと答えるほかはない。
それからロシアにおけ....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
観念によって導かれ、現代の悪制度の中にあっても、それに動かされないだけの堅固な基
礎を作り、諸君の精神と生活とが、自然に周囲に働いて、周囲の状況をも変化する結果になるようにと祈ります。....
「星座」より 著者:有島武郎
に秩序を立てて、それに章節を加えたまでのものと思われた。語学だの数学だのという基
礎学は、癇癪《かんしゃく》にさわるほど同級の者たちが呑込みがおそいのでただもどか....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
現在のロシアの現状を見てもこの憾《うら》みはあるように見える。
彼らは民衆を基
礎として最後の革命を起こしたと称しているけれども、ロシアにおける民衆の大多数なる....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の個性と合一する為めにいそしまねばならない。お前の個性に生命の泉を見出し、個性を
礎としてその上にありのままのお前を築き上げなければならない。 私の個性は更に私....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ンドルトの実験/エネルギーの不滅/器械的熱学理論/この説の創設者等の説は哲学的基
礎の上に立つものである/「熱的死」に関するクラウジウスの考え/死んだ太陽の覚醒に....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
一の中心点を明らかにしましたが、彼は更に今の堺から鉄砲を大量に買い求めて統一の基
礎作業を完成しました。 今の世の中でも、もしもピストル以上の飛び道具を全部なく....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
あろう。東亞連盟運動は、世界のあらゆる民族の間に正しき協和を樹立するため、その基
礎的團結として、まづ地域的に近接し且つ比較的共通せる文化内容をもつ東亞諸民族相携....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ない。が、そうかと言って、彼等の仕事がつまらないということにはならない。信仰の基
礎工事は、実に彼等によりて築かれるのである。 それから又一部の霊媒達は、その性....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
てたかってえいえい引っぱったものですから、さしもに堅固な王子の立像も無惨な事には
礎をはなれてころび落ちてしまいました。 ほんとうにかわいそうな御最期です。 ....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
る。 が、容赦のないリアリズムを用い尽した後、菊池は人間の心の何処に、新道徳の
礎を築き上げるのであろう? 美は既に捨ててしまった。しかし真と善との峰は、まだ雪....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。このベンジンからアニリンが採れるので、従って今日のアニリン色素製造の大工業の基
礎になった発見というてもよい。 この年、ローヤル・ソサイテーの会員になった。そ....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
空はしらむ。目に見えない湿気が上からちぎれて落ちて来る。人道の敷瓦や、高架鉄道の
礎や、家の壁や、看板なんぞは湿っている。都会がもう目を醒ます。そこにもここにも、....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
その項目はつぎのとおりであります。岸内閣の政策転換の要求、(1)友好と平和とを基
礎にする人的、文化的、技術的、経済的交流を拡大し国交正常化を妨害することなくこれ....