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示度
「示度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
示度の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
い。それにはたとえば、摂氏零下二七三度から数えた温度の対数を取って、これを温度の
示度とすればそれだけでもよいのである。しかし、また一方から考えると、温度なるもの....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
覚はその当人の状態にもよりまた温度以外にその物体の伝導度によるのである。寒暖計の
示度によらないで冷温を言う場合にはその人によってまるでちがった判定を下す事になる....
「空想日録」より 著者:寺田寅彦
もっともいわゆる、ルーティン的な仕事であって、予定の方法で、予定の機械の指示する
示度を機械的に読み取って時々手帳に記入し、それ以外の現象はどんな事があっても目を....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
がフリント船長のさした「高い木」であるかということは、その場所へ行って、羅針儀の
示度で定めるより他はないのであった。 しかし、そういう訳ではあったけれども、ボ....
「さまよえるユダヤ人の手記より」より 著者:寺田寅彦
は「言葉」という嘘つきに欺されていたのではないか。 「暑い」ということと寒暖計の
示度の高いということとも、互いに関係はあるが同意義ではない。いつか新聞の演芸風聞....
「掠奪せられたる男」より 著者:豊島与志雄
台風は琉球の沖合から四国の方へ殺倒していた。岡田博士の言に依ると、低気圧の中心
示度は七百十粍を下っているらしかった。強猛な速度を以て四国及び内海中部を横断して....