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礼儀正しい
「礼儀正しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
礼儀正しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
え。」とか、「こいつはなかなか面白い、ちょっといい書類だよ。」とか、またはおよそ
礼儀正しい勤め人の間で普通にとりかわされている何かちょっとしたお愛想ひとつ言うで....
「海底大陸」より 著者:海野十三
りました。名前はクーパー。あのクイーン・メリー号の事務長をつとめている、なかなか
礼儀正しい人物であります」 と紹介をすると、でか頭の王さまは、ますます頭を左右....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
がちっとも判らないので、獄中に人をつかわしてひそかに李にたずねさせた。 「お前の
礼儀正しいのは、わたしもふだんから知っている。殊に今夜はなんの落度もなかったよう....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
くりと暗黒の宇宙をただよいながら話をしようというのであった。 隊長テッド博士は
礼儀正しい人物であったから、ギンネコ号の艇長にたいし無電をもってていちょうなあい....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
ど、大浦先生には大恩をうけているからイヤとは云えず、然し、どうも、縁談などゝいう
礼儀正しい公式の世界は私の苦手ですよ。私はレッキとした天下のヤミ屋だからね。だか....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
の犬はどろぼうをする。ばかな百姓が飼い犬はばかで、もののわからないものだ。親切な
礼儀正しい人は、やはり気質のいい犬を飼っている」 わたしはあしたおおぜいの前に....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
く。一同パッと毛布を払いのけて立ち上るが、中に一人、テイネイに毛布をたたんでいる
礼儀正しいのがいる。これは見どころがあるナ、と私は考える。プログラムをとりだして....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ムへみちびかれる必然の運命にあるのだから。 もしも諸君が、最も美しく洗練され、
礼儀正しいダンスを知りたいと思ったら、東京パレスへ行ってみることだ。 つまり、....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
悲な賭が重なって、そして現れてくるものだから。 ★ こんな
礼儀正しい観衆は、終戦以来私ははじめて接した。 私は応援団というものがキライで....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
いて平伏した。見る人のないことは承知であるが、そこは昔の武士気質、まして紋太郎は
礼儀正しい。蔭ながら土下座をしたのであった。 鷹狩りの一行は林の前を林に添って....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
って弟子入りしたのである。 サビエルがヤジローに会って感心したのは、彼が非常に
礼儀正しいことと、学の素養があって、いわば大いに文化人であったという点であった。....
「茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
。これを見て、感心した法眼は円通に向って言いました。 「どうだ、茶屋というものは
礼儀正しいものではないか」 主人が用向きを訊いてみると格別のことも無い様子、話....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
父がやっとぼくを見つけたんだから、伯父を見捨てるわけにはいかない。船長はなるほど
礼儀正しいけれど、でもそれだけのことだ。規律のこととなると、船長の礼儀正しさも忘....
「城」より 著者:カフカフランツ
の人たちと長いあいだかなり自由につき合っていて、そのため上品なしつけを身につけ、
礼儀正しい男ではあったが、フリーダとはとくに敬意をこめたやりかたで話すのだった。....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
ない――こう良人は潔い遠慮をし、私も自然にそれに従っていたのが、式後一ヶ月以上の
礼儀正しい二人の生活内容であったのです。 籔蔭に早咲きの梅の匂う浜田圃の畦を散....