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礼奉公
「礼奉公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
礼奉公の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
めて佳品の二、三も創りお世話になったやさしき人たちへの、わが分相応のささやかなお
礼奉公、これぞ、かの、死出の晴着のつもり、夜々、ねむらず、心くだいて綴り重ねし一....
「新生」より 著者:島崎藤村
が》しい日を送ったが、その中でも彼は泉太や繁をそれまでに大きくしてくれた人達への
礼奉公を志した。彼は自身の力に出来るだけのことをして、不遇を憤り忍んでいるような....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら市ヶ谷|合羽坂下の質屋に奉公していたが、無事に年季を勤めあげて、それから三年の
礼奉公をすませて、去年の春から新宿に小さい古着屋の店を出して、おふくろと妹と三人....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
十一、二歳は奉公の適期であって、それから十年間の年季奉公。それが明けると、一年の
礼奉公――それを勤め上げないものは碌でなしで、取るにも足らぬヤクザ者として町内で....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
するところである。 昔は商家に奉公し、忠実に勤めて年期を明け、その後二、三年の
礼奉公すれば、主人から店ののれんを分けてもらい、しかるべき場所において一店の主と....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
がよく働いてくれるのを喜んでいる。規則は無用だ。 昔の店員は、年期が明けてから
礼奉公を三四年して、ちょうど二十七、八歳にもなるとのれんを分けて貰って店を持ち、....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
早いもんだのう」 多「はい、早いもんでがんすなア」 善「お前も十年の年季は勤め、
礼奉公を三年勤めようと云って骨を折って呉れるお蔭で、身代の助けになった事も毎度あ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
明治七年の三月十日で文久三年の三月十日に師匠へ弟子入りをしてから正に丸十一年で(
礼奉公が一年)年明けすなわち今日の卒業をしたのでありました。 で、師匠も大きに....
「回想録」より 著者:高村光太郎
高村東雲のところへ行くようになったのである。十二の年から十何年か勤め、その後で御
礼奉公を二三年やって廿幾つかで年が明け、それから独立したわけだ。それは当時の為来....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
、後期いっしょに通ってしまったのだから──。 父はそれから三年ほど田野病院にお
礼奉公をした。その間に結婚をし、やがて私がそこの代診部屋で生まれた。二十八歳のと....