礼式[語句情報] » 礼式

「礼式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

礼式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
》とも真面目《まじめ》ともつかないようにこう保吉へ注意をした。 「堀川君。海軍の礼式じゃね、高位高官のものほどあとに下《さが》るんだから、君はとうてい藤田さんの....
近時政論考」より 著者:陸羯南
ここにおいて日本の上流社会は百事日本風を棄てて欧州風に変革し畏くも宮廷内における礼式をさえ欧州に模擬したりき。これ実に明治十七、八年より二十年に至るまでの事情に....
流線間諜」より 著者:海野十三
席に坐った。一同もこれに倣って席についた。 「今日はまず最初に、わがR団の第二号礼式を行う。――」 そういって一同をズッと眺めた。 すると、また別の、まるで....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
すぐその一枚の扉から、七十八の祖母が、茶盆に何か載せて出た。 これにお京のお諸礼式は、長屋に過ぎて、瞠目に価値した。 「あの、お祖母様……お祖母様。」 二声....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
かなか学問が出来るんだって、そういってる者もあるんだ。何しろ、教場へ出て来ると、礼式もないで、突然、ボウルドに問題を書出して、 (何番、これを。) といったき....
フランダースの犬」より 著者:菊池寛
切れないほどお菓子だの、おもちゃだの買うことができるのでした。アロアがはじめて洗礼式に出かけた時、その捲毛の金髪の上へかぶった帽子はおばあさんゆずりのクリン織の....
家なき子」より 著者:楠山正雄
の思い出を、せっせと書きつづっていた。わたしたちはちょうど長男のマチアのために洗礼式を上げようとしている。今夜わたしのやしきには貧窮であった時代の友だちが集まっ....
眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
ぎりのことで、なにひとつ身にそなわらないものはなかったのでございます。 さて洗礼式がすんだあと、呼ばれた七人のなかま一同が、王様のお城にかえりますと、そこには....
灰だらけ姫」より 著者:楠山正雄
うと、いきなりそこに泣きふしてしまいました。 そのとき、ふと、サンドリヨンの洗礼式に立ち合った、名づけ親の教母が出て来て、むすめが泣きふしているのを見ると、ど....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
シのようにかつぎこみ、安置し終って勇ましく木やり音頭、シャン/\としめて、安置の礼式は終りをつげる。人足退去。最後にコマ五郎が扉を元の如くに締めてガチャ/\と大....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
フランス革命の運動を組織したと信ぜられる秘密結社の合言葉であった。 洗礼名 洗礼式の時に附けられる名。ここでは、もちろん、「ジャーク」のこと。 マダーム・ドフ....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
人間の真の欲求を忘れるような結果を生んではならないのです。 風俗的には、日常の礼式作法なども研究の対象となるでしよう。握手や接吻が日本の風土にそのまま容れられ....
迷信解」より 著者:井上円了
避くるの意なりとのことじゃ。かくのごとき格別の弊害なきことは、古俗を存するために礼式中に加えて差し支えなかろうと思う。されど、あまりはなはだしき不合理なることは....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
弟というほどの意味を持って居ります。それゆえに友達と縁を結ぶ時分にも一種|奇態の礼式があって、ちょっと婚礼のような具合に沢山御馳走を拵え多くの親類縁者を呼び集め....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
二百ポンド(わが千三百円)なりという。そのほか、僧侶には臨時の所得あり。例えば婚礼式の節(宗派によりてはその他の儀式にも)には、多少の金を僧侶に進呈するを例とす....