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礼法
「礼法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
礼法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
つを同義語とするものは恐らく女人の俳優的才能を余りに軽々に見ているものであろう。
礼法
或女学生はわたしの友人にこう云う事を尋ねたそうである。
「一体|接吻《....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
らく、「自由平等は人間社会の大原則なり、世に階級あるの理なく、人爵あるの理なく、
礼法慣習を守るべきの理なく、世襲権利あるの理なく、したがって世襲君主あるの理なし....
「斜陽」より 著者:太宰治
になる事も無いし、吸う音もお皿の音も、ちっともお立てにならぬのだ。それは所謂正式
礼法にかなったいただき方では無いかも知れないけれども、私の目には、とても可愛らし....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
跡は即ちこのBosco Sacroであって、ここでヌーマは女神の教に依って、その
礼法を制定したのだと今に至るまで言い伝えられている。 ローマの建国は、たといロ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
甚だしきは唾《つば》を掛くるを行儀と心得た民族もあり、予などは少時人の頭を打つを
礼法のごとく呑み込んでいた事もあるから、禽獣の所為を咎《とが》むべきでない。唐五....
「連環記」より 著者:幸田露伴
で無くては見られない。兎に角これだけの恵心が問目二十七条を撰した。これを支那の知
礼法師に示して其答えを得ようというのである。いや、むしろ問を以て教となそうという....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
分まだわれ等の仕事とは没交渉である。 更にわれ等が持て剰すのは、徒らに伝統の儀
礼法式に拘泥し、固陋尊大、何等精神的の新事実に興味を感ずることを知らざる人達であ....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
私に数珠などはずしてしまえと度々云った。私は離さなかった。 彼女は一人で学校の
礼法室の片隅に自炊していた。私はその部屋で日が沈むまで寐ころびながら彼女と二人で....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
るに伝説的の技巧や手法を盾に取ってするのはそもそも見当違いな事である。小笠原流の
礼法を標準としてロシアの百姓の動作を批評するようなものかもしれない。あるいはむし....
「佳日」より 著者:太宰治
日、新宿の百貨店へ行って結納のおきまりの品々一式を買い求め、帰りに本屋へ立寄って
礼法全書を覗いて、結納の礼式、口上などを調べて、さて、当日は袴をはき、紋附羽織と....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
らよいかということをきめますときに、儒教のほうでは普通の倫理道徳とか、五常とか、
礼法というようなものは、そのときの社会状勢によってかりに設けられているものであり....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
かんぶん》には、その終りに Your obedient servant と記する
礼法があるが、これを、 「貴下《きか》の柔順なる忠僕《ちゅうぼく》」 と直訳す....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、眼のつけどころが――脣の結びようが――深雪は、自分さえ正しければ、自分の学んだ
礼法は、武家作法だし――少しも、間違っていないと、思っていたが、老女達は、そうい....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
よ、手習師匠兼業の奴なんで、媽々が西洋の音楽とやらを教えて、その婆がまた、小笠原
礼法|躾方、活花、茶の湯を商う、何でもごたごた娘子の好な者を商法にするッていいま....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
。鶴子は女学校に通っていた時から、仏蘭西《フランス》の老婦人に就《つ》いて語学と
礼法の個人教授を受け、また国学者某氏に就いて書法と古典の文学を学んだ事もあったの....