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社中
「社中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
社中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
処が私《わたくし》は至って不弁で、ネト/\話を致す所から、怪談話がよかろうと云う
社中のお思い付でございます。只今では大抵の事は神経病と云ってしまって少しも怪しい....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
たから。 六月二十日 出獄。終日家居、客とともに語りかつ食う。 二十一日 出社。
社中諸君が多忙を極めている間に、予一人だけ茫然として少しも仕事が手につかず。 二....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
しくも廓の寮の俳家である。卯の花のたえ間をここに音信るるものは、江戸座、雪中庵の
社中か、抱一上人の三代目、少くとも蔵前の成美の末葉ででもあろうと思うと、違う。…....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、水道橋から壱岐殿坂へ、ありゃありゃと、俥夫と矢声を合わせ、切通あたりになると、
社中随一のハイカラで、鼻めがねを掛けている、中山高、洋服の小説家に、天保銭の翼が....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
一 今日より改まりまして雑誌が出版になりますので、
社中かわる/″\持前のお話をお聴に入れますが、私だけは相変らず人情の余りお長く続....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
に、三つの支店へ派遣されることになっていた。彼は、さみしそうでもなく、一人一人の
社中の人に挨拶をした。私の前でも、真面目な顔でお辞儀をし、小さな包みを机の下の私....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
三味線は、お師匠の杵屋新次さまに、お弟子の新三郎、その他の方々、お囃子連中は藤島
社中の方々――と、こういったあんばいで、どの幕も、凝りにこった出し物――どれに優....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
です。その頃如雲社の新年大会が毎年一月十一日に円山公園で開かれていましたが、私も
社中の人達につらなって見に行ったことがあります。この会は京都の各派の先生方からお....
「殺人迷路」より 著者:佐左木俊郎
に関する記事を専門に担当している寺尾という記者を呼び出した。 さいわい寺尾は在
社中だった。津村は、今すぐ、社に出かけて行くから、外出しないで待っていてくれるよ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
であって、文学の如きは閑余の遊戯としか思っていなかった。平たくいうと、当時は硯友
社中は勿論、文学革新を呼号した『小説神髄』の著者といえども今日のように芸術を深く....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
が、何遍苦い顔をされても少しも尻込しないで口を酸くして諄々と説得するに努めたのは
社中の弓削田秋江であった。秋江は二葉亭の熱心なるアドマヤラーの一人として、朝日の....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
)京都には鈴木百年、松年、幸野楳嶺、岸竹堂、今尾景年、森寛斎、森川曾文等諸先生の
社中がありましたが、ここでは鈴木松年
社中を例として述べてみたいと思います。 今....
「随想」より 著者:上村松園
雲社という会が京都であって、確か毎月裏寺町で開かれていたが、ここには京中の各派の
社中の方々が思い思いの出品もされ、私もそのいいのをよく見取りもさせて貰った。ほん....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の有するところの金銭諸品を出だすべし。しかるときは、これに相当せる年月の間、その
社中に加わりて眠食することを得るなり。その寄留の間は一切、長老の指揮に従わざるを....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
折角A君が種馬の交尾を見せるというのを断ったくらいなんだからね。」 早速にその
社中の歌人たちを帰すと、庄亮自身も飛び出してしまった。 やれやれと私は思った。....