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「社主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

社主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
は神秘主義の祭である。不可解なる荘厳の儀式である。何の為に熱狂したのかは「改造」社主の山本氏さえ知らない。 すると偉大なる神秘主義者はスウエデンボルグだのベエ....
或る女」より 著者:有島武郎
ある朝の新聞記事に注意を向けた。それはその新聞の商売がたきである或《あ》る新聞の社主であり主筆である某が、親佐と葉子との二人《ふたり》に同時に慇懃《いんぎん》を....
少女病」より 著者:田山花袋
れてあって、戸を開けて中に入ると、雑誌書籍のらちもなく取り散らされた室の帳場には社主のむずかしい顔が控えている。編集室は奥の二階で、十畳の一室、西と南とが塞がっ....
近時政論考」より 著者:陸羯南
かの改進論派と同じ、貧富の懸隔を自然に任せ、政府すなわち国家権力の干渉調停をば会社主義の臭味として痛くこれを攻撃せり、この点においてはかの自由論派とやや相反すと....
足迹」より 著者:徳田秋声
遣わしそうに店の方へ耳を引き立てていた。勤め人とも商人ともつかぬようなその男は、社主に逢いたいと言って、物慣れぬ事務員を談じつけているらしかった。 「いやだいや....
六月」より 著者:相馬泰三
いる社は実は大へんに可憐そうなことになっているのだそうだ。社に一人悪い奴がいて、社主が地方へ出張している間に社の金を費いこむ、しておかねばならぬ仕事は手も付けず....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に諭《さと》してやった。それからまた、その新聞のおもな社員の一人がこしらえてる、社主の推薦づきのつまらない筋書きを、音楽にしてくれと申し込まれたが、彼はそれを無....
生前身後の事」より 著者:中里介山
思っていたところへこの話であり、又春秋社というのも相当に品位のある出版社であり、社主神田豊穂君という人もなかなかよい人である、どうだ相談に乗らないかという話であ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
本邸が旅館兼料理屋になっていた。 碁や将棋の対局は静かな環境が必要だから、新聞社主催の大切な対局になると、たいがい元何々という静かな旅館を用いることが多い。私....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
広く社会に紹介するために、また一つには大毎慈善団の基金募集のために、大阪毎日新聞社主催の大毎慈善歌劇会を年末行事の催物として、例年開催するの運びとなり、第一回は....
入社試験」より 著者:佐藤垢石
て、駿河台の南甲賀町の下宿へ帰った。 二 入社してみると、社長が箕浦勝人、社主が三木善八、主筆は須崎默堂、編集局長村上政亮などという偉い人物ばかり。中堅か....
小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
。この文章は元来「法律学における新浪漫主義」と題して大正一〇年の春、中央法律新報社主催の通俗講演会のためにやった講演の速記に手を入れて出来上ったものであって、も....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
夫妻はヤマトホテルに陣取っている。昨夜は僕の二十年来の親友であり、目下は満洲日報社主筆である竹内克己氏の私宅で、支那服のよく似合う同氏の奥さん富子夫人や、僕の叔....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
する機関を設けた。しかしこれも実際の効果は案外少なかった。また彼は「新時代」紙の社主スヴォーリンと一緒に、ヴォローネシ県に視察に出かけたが、これは県当局の歓迎宴....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
なること、わが切手の二倍あり。これ、電車の奇と好一対とす。当日、マーキュリー新聞社主および博物館長を訪問し、さらに大学に登校す。わが中校よりも小なり。これよりフ....