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社交性
「社交性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
社交性の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
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「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
何か特別に売笑的なものと感じて憤慨したのだろうが、併しこの程度の売笑性ならば寧ろ
社交性や服飾道徳にさえ数えられるべきもので、美人であることは夫だけとして見れば秀....
「明日をつくる力」より 著者:宮本百合子
、やはりそこでもまだ男女は十分共学されていない。大学などでは一種のアカデミックな
社交性というようなもので綺麗ごとに共学されていて、たとえばアメリカの大学の社会科....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
何か特別に売笑的なものと感じて憤慨したのだろうが、併しこの程度の売笑性ならば寧ろ
社交性や服飾道徳にさえ数えられるべきもので、美人であることは夫だけとして見れば秀....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
大衆的なものであればある程、立派で華かなものであることを要求される理由も亦、この
社交性にあるのだ。 娯楽的な意味の勝っている芸術は、寧ろこういう一種の社交感を....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
あれがグロウハラアの要塞――。』 一々感心したような顔をせざるを得ない。人には
社交性というものがあるし、それにこの単純なフィンランド人を失望させたくないから―....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
て、 『どうだったい、こないだの闘牛は?』 と訊くから、私――というより、私の
社交性が、 『うん。なかなか面白かったよ。|有難う。』 と答えると、彼は、 『....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、一座の連中とても無言の行《ぎょう》をするために集まって来たのではなく、相当の
社交性に動かされて来ているのだから、やがてはその空気も、幾分か緩和されて、世間話....
「傍人の言」より 著者:豊島与志雄
ら外に出て、初めてほっとする者が、いくらもあることだろう。 それを、文学者の非
社交性だと一言に片付けることは、妥当でない。文学者にはむしろ、人なつっこい淋しが....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
る意味合よりも、自然の中に自らを保養する意味合の方が多い。 第二には、日本人の
社交性の乏しさが挙げられるだろう。ただ茲に、注意すべき一事がある。日本人は、太平....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
の貧乏な哲学者など話の外だと思つてをり、無口で陰鬱で大酒のみで礼儀作法を心得ず、
社交性がみぢんもなくて、おまけに風采はあがらない。一つも取柄といふものがないから....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
由にふるまえるのは、自分の職域においてだけで、一歩出ると敵地の如く、特に同性との
社交性を欠いている。女ということを売り物にしているのだから、同性に対しては、交際....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、むしろ利口で勝気でシッカリしている女だからで、いかにも小股の切れあがった感じ。
社交性があって、当りがよい。左近は自分がムコになったようにニタリニタリとなんとな....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
雅さで踊った。会話はユーモアのみならず、光彩と機智にあふれて、充分にそのセンスは
社交性をはずれることなく、人を魅する美しさを持っていた。彼女を、歴史上の最高の外....
「平凡な女」より 著者:林芙美子
洗濯や子供を取りあげたらどんなものが残るのだろう。子供を託児所へやるために子供の
社交性を訓練しなければという名流婦人もあったが、子供の
社交性とは何ぞやである。―....