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社交的
「社交的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
社交的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
黒人の教育のために使った。今日アメリカにおります黒人がたぶん日本人と同じくらいの
社交的程度に達しておりますのは何であるかというに、それはピーボディーのごとき慈善....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
。同氏はもと政治論者にあらず、おもに社交上に向かって改革を主張したり。しかれども
社交的改革の必要よりして自然政治上に論及するは免るべからず。有名なるその著書『西....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
かぎりにおいて、あまりに峻しき対抗の意識の重苦しさを免れんために、表面を滑らかに
社交的にしているにすぎない。人と人とはけっして互いに従属していない。その心と心と....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
爵の言葉を夢中になって考えながら、ほとんど機械的に相手の若い娘さんに腕をかして、
社交的な行列のなかに加わった。 そうして、私は定められた席へその娘さんを導いて....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
めば、独身の関係もあるが、カフェ歩きやダンスホール通いもするし、談論風発で非常に
社交的である。だから、誰でも直ぐ眩惑されて、敬愛するようになるが、よく観察すると....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
を持ってない事が直ぐ解った。この少年はもっと実際的な方面に才があり、話のしぶりも
社交的であった。兄は余計なことを言うと鈴子は思ってるらしかった。が兄は構わずに、....
「笑について」より 著者:岸田国士
的は次の三つに尽きると私は思います。 第一は、純粋に人を楽しませる目的、即ち、
社交的な精神がそれを生み出します。 第二は、人を楽しませることは同じですけれど....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
べき(恐くは世界中何れの国民にも吾邦の茶の湯の如き立派な遊技は有まい)立派な遊技
社交的にも家庭的にも随意に応用の出来る此茶の湯というものが、世の識者間に閑却され....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
て一踊り済んで席へ戻ると、我等の一団二十一人が一整に拍手して迎えてくれたものだ。
社交的のチーダンスにあんな荒っぽい拍手喝采をするということは前例に於て知らず、習....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
く、はなをかむ、歯をせせる、豪然と笑う、相手を睥睨する、足踏みをして喚く、……非
社交的の限りをつくしたことであった。 ゴルチャコフの驚くまいことか!(変わった....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
説家とも政治家とも君子とも豪傑とも実際家とも道学先生とも何とも定められなかった。
社交的応酬は余り上手でなかったが、慇懃謙遜な言葉に誠意が滔れて人を心服さした。弁....
「審判」より 著者:カフカフランツ
れることになっていることは、直接商売とは関係のない仕事だし、顧客に対してこういう
社交的な義務を果すことはそれだけでは疑いもなく十分大切なことなのだが、Kにとって....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
もと極めて近いもの、或いは全く同じものであっても、渡来の前後によって、政治的に、
社交的に、違った民族の様に心得るものもありましょう。中にも天孫民族というものが一....
「最初の印象」より 著者:大倉燁子
座敷に姿をお見せ下さった先生は、ゴシップや想像を裏切って、気軽な明るい、いかにも
社交的な朗らかな方なのにまずびっくりしてしまいました。 いい加減の噂はするもの....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
あると解せられる。ハチはハシの転で、すなわちハシヒトの義である。彼らは事実上では
社交的にいわゆる間人以下の身分に置かれていたけれども、その名称は彼らがもと三昧聖....