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「社会史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

社会史の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
でもよい)を結論するというのが、歴史叙述の本道ではないだろうか。之によって初めて社会史の認識は具象的になるのである。その意味で経済史的文献の引用の類は本書では多....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
、無価値に等しい低級な小説の類だと云っていい。所謂、小説の要素としての心理過程、社会史料、性格、思想なぞの描写に関しては、読む方も書く方も期待してはいないのだか....
生きつつある自意識」より 著者:宮本百合子
せつつ、ジャックとその社会の動きを描いている。ジャックという一人の人間が、一定の社会史の期間をとおして、その矛盾、その悪、その痛苦につきころがされ、おき上り、ま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を造ったものだなと思わせる話までも聞かせてくれる。 日本の遊女町というものを、社会史上の一つの現象と見て、この後とうてい復活の望みのない日本色里の総本家の名残....
科学論」より 著者:戸坂潤
「科学方法論」の習慣は、いつも自然する処のものなのであった。 自然史(博物)と社会史(所謂「歴史」)との間には、ドイツ的歴史哲学者が考えるような絶対的な超える....
辞典」より 著者:戸坂潤
すでに、社会の歴史の唯物論的分析と弁証法的分析とを想定している。従来の非理論的な社会史は、歴史的現象の単なる発生消滅を羅列し乃至適当に区分するか、そうでなければ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
しておったのである。しかるにもかかわらず我が一般国史の研究者はもとより、特に我が社会史を専攻すと称する人々までが、従来思いを茲に致すこと至って少く、往々にしてこ....
「はつ恋」解説」より 著者:神西清
enev)は、一八一八年の秋、モスクワ南方の母方の領地で生れました。つまりロシア社会史の推移の上から見ると、あたかも地主貴族文化がようやく崩壊し始めた時期に、彼....
加波山」より 著者:服部之総
たった。 由緒ある門閥の郷士たちは、親鸞の時代から加波山事件までのながい日本の社会史を通じて、日本封建制のいわばアトムを構成してきた。加波山事件の直接の前件と....
志士と経済」より 著者:服部之総
士行動の社会的経済的根底の問題まで突きこんだ伝記類はきわめてまれで、幕末を扱った社会史経済史の方面でも、当面の産商業の具体的性格を究明する仕事は、多く今後にかか....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
けれども、その道理が具体的事件の上に如何にはたらくものであるかを法則化して見せる社会史学のようなものは、何ら存していなかったのであるから、人々はただ何となき不安....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
方だ。令兄渡辺正三郎君編輯の『山形県経済史料』二冊を贈られたのは嬉しかった。わが社会史研究にも有益な材料が少くない。 午後調査委員の顔合せ会があって、自分も陪....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
生したものと考えるのは僻見であるということ、――過去の史学者の深く注意しなかった社会史・経済史の研究が行われるようになったのは、もとより喜ぶべきことであり、それ....
アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
のであります。 それから、もう一つ、さらに古くアイヌの神の観念の形成に参与した社会史的な事実として、シャーマンの生活を取りあげることができましょう。シャーマン....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
かをも深く考えてみたこともなかったのであります。しかるに私は、歴史家としての私の社会史研究上の必要から、いわゆるエタ非人に関する材料を求めようとし、しばしばこの....