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「社会意識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

社会意識の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
わす社会的秩序としての政治・法制が維持発展させる処のものであり、そして三次的には社会意識や道徳律が観念的に保証する処のものだ。その際習俗は、云わば歴史的な自然性....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
だろう。つまり道徳という大衆の生活意識の総括的な要約点が解明されなければ、大衆の社会意識は納得が行かないからなのだ。社会の客観的現実は、多かれ少なかれ社会大衆の....
読書法」より 著者:戸坂潤
必然性と客観性とがあってのことである。 一方に於てはマルクス主義の大衆化に伴う社会意識の進歩がマルクス主義的イデオロギー理論を結果し、従来文化哲学や文明批判や....
科学論」より 著者:戸坂潤
諸々の意識乃至観念は、一つの形態。 * イデオロギーは観念形態という意味の他に、社会意識とか政治意識とか思想傾向とかを意味するし、又単に社会に於ける観念的上部構....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
題の外に逐放されて了っている。在るものは独立な意識という存在であって(但しそれが社会意識と形容されるのではあるが)、社会などは実は問題でさえないのである。――処....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
して、この文学主義は、多く文学的自由主義者である処の日本現在のインテリゲンチャの社会意識にとって、何より気に入ったアットホームなロジックなのである。だから現在イ....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
しては、云わば青眼的興味と、白眼的な興味とが併行し又交錯している。実際今日、多少社会意識のある人々は新聞を可なりの程度にまで尊重すると共に、又容易に新聞に対して....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
主義の一つのハッキリした逸脱は恐らく「日本ペン・クラブ」だろう。之は初め何等かの社会意識に基いた組織ででもあるように想像されたものだが、そしてその想像は国際的な....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
会」の方に含まれる。で夫は今云う道徳ではない。もっと主観的な良心や徳目なども亦、社会意識=社会心理としてのイデオロギーであるから、要するに「社会」に帰属する。―....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
究方法そのものに直接唯物論的示唆を与えるばかりではなく、より手取り早くは、彼等の社会意識をかき立てることによって、イデオロギー理論の見解を示唆しなければならない....
辞典」より 著者:戸坂潤
スがここで同時に意味する所は、一方に於てこの虚偽意識が主として社会の問題に関する社会意識であると共に、他方に於て一定の社会的原因によって発生した社会意識のタイプ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
ない。そんな子に思想も何も問題になるかと云うかも知れないが、日本で思想というのは社会意識のことだ。即ち社会に対して一定の認識を有っていないかいるかということだ。....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
によって、マルクス主義乃至唯物弁証法の観念が、従来のアカデミーの自然科学者達の、社会意識ばかりではなく又科学意識そのものを震駭した。そこから自然科学の新しい意味....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
and treasured secrecy !” そうすると驚いたことには、社会意識にめざめた馬車屋が社会意識にめざめた馬を駆って、たちまち私たちを包囲して....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
併し今日の日本では割合そういう傍白が芝居の常道になっていない。それだけに、日本の社会意識を公私共に連関させて診断するには、困難が伴うわけである。 さて昭和十二....