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社会的存在
「社会的存在〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
社会的存在の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「科学論」より 著者:戸坂潤
ローガンは有名であるが、云うまでもなく之は、学問が宗教の一部分となるのでなければ
社会的存在を許されない、ということだった。「権威」のないものは学問ではあり得ない....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
の本質は、そうした宗教意識にあるのではなくて、却って、それの文化的表現であり又は
社会的存在条件である処の既成宗教の儀礼・礼拝・教会制度・経典・信条・等々の内にこ....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
であろう。 問題は理論(乃至科学等々)に関してのみ語られる。そして後者が歴史的
社会的存在であると同じく、前者は歴史的
社会的存在であることが忘れられてはならない....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ロギー論は、イデオロギーの心理学・論理学・範疇論となった。今度は之を一つの歴史的
社会的存在として規定する側面から、イデオロギーの社会学(そう仮に呼ぶとして)へ行....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
絶するものになる。進歩という観念は今日まだそこまでは漫画化されていないが、併し、
社会的存在としては可なりのロクでなしでも、口には進歩を唱え又みずからを進歩的だと....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
科学でもそうなのだが――単に一つの理論体系であるばかりでなく、同時に又一つの歴史
社会的存在だという点を具体的に分析して見ることによって、この理論体系自身がどんな....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
も多いそうだ。尤も蜷川氏の所謂「統計方法」は社会科学の「一方法」であり(大量とは
社会的存在であるから)、従って石原博士があそこで問題にしている自然科学に於ける統....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ド学派の常識は、こうした所謂常識、現象主義的・経験主義的・常識態度に通じて初めて
社会的存在理由を有ったのだった。というのは、一面こうした社会常識を兎に角どういう....
「辞典」より 著者:戸坂潤
らかにする。イデオロギーの理論によれば、意識が存在を決定するのではなくて、人間の
社会的存在が意識を決定するのである。意識は、物質的生産力から結果する物質的生産関....
「映画芸術と映画」より 著者:戸坂潤
ものとが、特別な交流を必要とするのが、映画というものの物理的機能の特色であり、又
社会的存在条件でもあるとさえ考えられる。――でここから、映画に於ける芸術性なるも....
「文学の曇天」より 著者:豊島与志雄
か。可能ならしむるためには、現実に対する特種な把握の仕方が必要であろう。そして、
社会的存在のみが吾々の意識を決定する唯一のものであるとするならば、問題は簡単にな....
「空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
存在、分析されねばならない。概念の分析とは之である。 概念は、その性格は、歴史
社会的存在を持つと云った。けれども、それは単なる事実としては与えではなくして、そ....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
のそういう考え方は、どうして次第に改められなかったか。その原因はやはり俳優自身の
社会的存在がまだ十分一般に認められない、つまり社会的地位が十分に出来なかったとい....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
いるものです。 昔から、そういう例はたくさんあり、どんな種類のものでも、それが
社会的存在としてある影響を示しだすと、きつと、諷刺やチヨウ笑の的になります。そう....
「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」より 著者:戸坂潤
いかよりも、吾々が何を標準とすべきか、が問題であった。 次に現段階とは、歴史的
社会的存在の総体が、様々な視点の下に、何等かのエポックに区切られる時、二つのエポ....