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「社会秩序〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

社会秩序の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
る美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式であって、純粋と調和、相互愛の神秘、社会秩序のローマン主義を諄々と教えるものである。茶道の要義は「不完全なもの」を崇....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
素となったことは、次に来る戦国時代を非常に興昧あるものとして居る。 併し一定の社会秩序に生活の基礎を置く貴族階級にしてみれば、これ程心外な現象もないし、実際下....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
人の社会的野心を抑えるに事足りるものらしい――つまりユニフォームは人間の階級性・社会秩序を最も露骨に意識的に云い表わすためのもので、学生のユニフォーム着用の事実....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
よると経済が道徳を決定するというのであるが、処がこの道徳なるものは、要するに単に社会秩序乃至社会機構のことに他ならないのである。人間相互の物的関係や利益社会関係....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
なっているばかりではなく、名目上から云っても、ブルジョア社会幹部の候補者として、社会秩序の上で一定の地位を占めているのが学生乃至学生層であった。このことはすでに....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
一つなのである。通常の意味での政治とは、人間乃至人間群が、それが住む一定の既成の社会秩序を維持するために、他の人間乃至人間群を、何かの物理的威力をたのんで、支配....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
に上るようになったのは、正にそうあるべき筈だと考えられる。大まかに云えば、今日、社会秩序に反逆しなければならぬ文学者が(否実は大衆がだが)それにも拘らず、本当の....
社会時評」より 著者:戸坂潤
、出来る限り多数の人間を社会の職業体系に編入することがこの目的で、即ちそうやって社会秩序を少しでも堅固にしようというのである。 失業を単に登録されただけで失業....
戦争論」より 著者:坂口安吾
、実現を急がねばならぬとも思っていない。然し、世界単一国家の理想と共に、家に代る社会秩序の確立を理想として、長い時間をかけ、徐々に、向上し、近づいて行きたいと思....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
っており、アンチャン連の存在は今もって変りがない。 人間が何千年の時間をかけて社会秩序というものを組みたてても、ひとたび我々の直面した敗戦焼跡の如きものがあっ....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ノには、良家の娘を女房にする権利などはないのである。それがせつ子の考えであった。社会秩序に反し、不正を稼業としている人間が、たまたま一事に関して正当な理論をふり....
この握りめし」より 著者:岸田国士
悪らしいものは感じられないけれども、その言動には、多少慎みを欠いたところがあり、社会秩序を紊る何ものかゞひそかに含まれていないでもない。思想的偏向か、それとも、....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
であり、かかる法的保障あるによってのみ、個人の行動の自由とそれを基礎とした民主的社会秩序とが成り立ち得る。 (4) しかし、同時に注意すべきことは、以上のよう....
不在地主」より 著者:小林多喜二
潤されなければならない。殊に外来悪思想がややもすれば前途ある青年を捉え、この尊い社会秩序を破壊せんとするに於ては、益※健全なる軍人精神が、実に農村に於てこそ要求....
戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
戦争は実は政治的常軌とそんなに別なものではない、と云った方が正しいだろう。戦争は社会秩序の或る特殊の象面や位相であって、社会秩序以外のものではない。と共に、いつ....