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社務
「社務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
社務の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
棟《むね》。 内陣とおぼしき建物がその奥にひと棟。 渡殿《わたどの》、回廊、
社務所、額殿《がくでん》、祓殿《はらいでん》、それに信者だまり、建物の数は七、八....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の三は、大正二年の九月、仙台の塩竃から金華山参詣の小蒸汽船に乗って行って、島内の
社務所に一泊した夜である。午後十時頃から山もくずれるような大雷雨となった。 「な....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
二一八尺の石碑あり、これはどこより計算したるか知らず、地図には一〇一〇八尺なり、
社務所にて絵葉書、扇子、御守、御百草(ダラニスケと同様らしい)を買う。小屋にて焼....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
けたたましく怒号しながら、不審なその鳥刺しを突然叱りつけた罵声が、そこの森の中の
社務所と覚しきあたりから挙りました。――ひょいと見ると、これがまた常人ではない。....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
る物産陳列所、郵便局、それから中央の奥宮社殿は、本殿、幣殿、拝殿の三棟に別れて、
社務所、参籠所も附属している。案内記に「四壁|屋蓋畳むに石をもってし」とある通り....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
可いかい。 宅膳 はあ、いずれ、社の森へ参って、式のごとく本支度に及びまするて。
社務所には、既に、近頃このあたりの大地主になれらましたる代議士閣下をはじめ、お歴....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
る。……で、廻廊を這った。 大喝一声、太鼓の皮の裂けた音して、 「無礼もの!」
社務所を虎のごとく猛然として顕れたのは摂理の大人で。 「動!」と喚くと、一子時丸....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
た。山の壕でもかなりひどいショックを受けた。私は壕から十米もはなれた小さな神社の
社務所でラジオをきいて、メガホンで報知していた。しかし、頭上に爆撃をうけているの....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
る。出入口に相違ない。勾欄を巡らした廻廊が、家の周囲を囲繞いている。これは恐らく
社務所なのだろう。 月がそれらを照らしている。で、一切の建物が、紗布に包まれて....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
マジメであった。 「明日がお祭りだそうです。今日のはその練習だそうです。なおよく
社務所へ行ってきいてきます」 と、中野君は姿を消した。 私は目をみはり、耳を....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
上をはじめ奉り、堂上の志徒は極端に激昂したのであった。 四 一人が、
社務所へきて、 『お札の一枚頂戴いたしたい』 『ご信心のことでご座ります』 役....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
沼南の口占を引いて見たものもあったが、その日になっても何とも沙汰がないので、一日
社務に服して家へ帰ると、留守宅に社は解散したから明日から出社に及ばないという葉書....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
山の繁昌せし頃、そこを奥院としたる由なるが、今は、ゆくものほとんど無しとの事也。
社務所には、案内する者なし、こは、他日別に導者をやといて、さぐらむと思いぬ。 ....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
しげなるが門にかけられたるなど、見る眼いたく、あらずもがなとおもわる。境内広く、
社務所などもいかめしくは見えたれど、宮居を初めよろずのかかり、まだ古びねばにや神....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
の最期を告げた奥州の厨川とは全然別の厨川だ。柵址には八幡神社が勧請せられて、その
社務所が登り口にある。早朝江畑君邸から先発された三浦祠官を始めとして、前代議士の....