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「社地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

社地の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
の現金、またこれに相当する財産を現有蓄積せしむ、とあり。つまり神職もなく、財産、社地も定まらざる廃社同前のもの、また一時流行、運命不定の淫祠、小祠の類を除き、そ....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ころに爛漫と咲いているのであったが、わけてもお館の中庭と伝奏屋敷と山県邸と神明の社地とに多かった。 「花を踏んで等しく惜しむ少年の春。灯に反いて共に憐れむ深夜の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
吹から来た門人らの説明によると、これは片桐春一が畢生の事業の一つとしたい考えで、社地の選定、松林の譲り受け、社殿の造営工事の監督等は一切山吹社中で引き受ける。こ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
別当は、大栄山永代寺金剛神院。 鎌倉鶴ヶ岡八幡宮に擬して富ヶ岡八幡といい、社地に二軒茶屋とて、料理をひさぐ家があったことは有名なはなし……。 ――さて、....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
庄裏へと、次第に上流へ上流へと遡ってきた鱒は、既に三月中旬にはわが上新田の雷電神社地先の利根の激流に姿を現わすのである。 至味の季節は六、七、八、九の四ヵ月で....
女の話・花の話」より 著者:上村松園
れながらゆきますと、やがて大原野神社に着きます。この神社も古雅な、なかなか結構な社地で、とても幽邃なところでして、この辺からすでに桜がちらほら見えます。都会の人....
上野」より 著者:永井荷風
いる。 桜花は上野の山内のみならず其の隣接する谷中の諸寺院をはじめ、根津権現の社地にも古来都人の眺賞した名木が多くある。斎藤月岑の東都歳事記に挙ぐるものを見れ....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
いうことであった。 地下工事現場には、大勢の人夫が入り乱れて、福岡の貝塚合名会社地所部とした貨物自動車が、十二、三台、盛んに取り毀した工事場の鉄梁や、鉄柱を積....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
に限るようにも見えるが、もとはめいめいの家において、または村や部落の共同の下に、社地以外の場所で営む祭が、数においてはかえって神社の祭よりは多かった。単に言葉が....