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社外
「社外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
社外の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
厨子のような物でもいい、とにかく御同殿の物のない一座ぎりのところで、本殿の後ろの
社外に空地もあろうから、そんな玉垣の内にでも安置してもらいたい。好事の者が盗み取....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
のぞくすることになった新聞紙上に於ては社内・紙上・の約束に絶対的に束縛されるし、
社外に於ての自由な言論活動は封じられる、ということになる。だから所謂スター・シス....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
ないというようなことで、福日も存外分ってくれて話が纏《まとま》って、それからまた
社外にあって都新聞の為に書き出すことになった。 それは今の何の巻のどの辺からで....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
成でなかったようです。で、煩悶されたようですが、会社での態度は明朗で、家出後に、
社外の方からお話をうけたまわるまでは、我々一同不覚にも記代子さんの御心中を察する....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
を点ずる時の導線となるもので、その中に火薬が詰めてあるとのことである。 桟敷は
社外の畑に多数設けられてある。丘陵の側面などにも点々として灯が見える。その界隈一....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
府の始終、かつてその弊害を見ざりしは、ひっきょうするに、教育の学者をして常に政治
社外にあらしめたるの功徳《こうとく》といわざるをえざるなり。 人、あるいはいわ....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
鞭うって報知社再興のためには、倒るとも努力を惜しまないつもりだ。幸いにして諸君も
社外にあり、主家再興の気持ちをもってこの老人を助けて貰いたい。と、いう意味の希望....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
なづ》けて王政維新《おうせいいしん》と称することなれば、帝室《ていしつ》をば政治
社外の高処《こうしょ》に仰《あお》ぎ奉《たてまつ》りて一様《いちよう》にその恩徳....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
とケロリと冷ました顔をしている。自分ばかりが呆気に取られるだけなら我慢もなるが、
社外の人に手数を掛けたり多少の骨折をさせたりした事をお関いなしに破毀されてしまっ....