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祇園社
「祇園社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祇園社の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒髪」より 著者:近松秋江
た前栽の方に足を投げ出してじっと心を澄ましていると、塀の外はすぐ円山公園につづく
祇園社の入口に接近しているので、暖かい、ゆく春の宵を惜しんで、そぞろ歩きするらし....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ずるに水皆湧き熱し竜王懼れ金を出して皆|還《かえ》したとあり。『続古事談』四に「
祇園社の宝殿の中には竜穴ありといふ、延久の焼亡の時梨本の座主《ざす》その深さを量....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
難をまぬかれるだろう、と教えて立ち去った、という伝説によるのである。 元来京都
祇園社の信仰にもとづくもので、祗園の末社に蘇民社というのがあるそうだ。その他諸国....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
法師が広峰山から牛頭天王を招待して、京都の今の八坂神社の所に移した、これを感神院
祇園社と謂う。これは新羅の牛頭山に在ます素盞嗚尊を勧請して祭ったともいう。ともか....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
われていなかった事がわかります。また南北朝時代の貞治四年には、四条河原の細工が、
祇園社の鳥居建立の穴掘りをしております。四条河原の細工とは今の天部部落が、なお四....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ややこれを詳説して、一般浮浪民の流れ行く道を具体的に示すの一例として提供したい。
祇園社所属の犬神人は、いわゆる坂の者、すなわち清水坂の非人法師であった。彼らは時....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
に禁裏の日華門に参じて、毘沙門経を読誦するの旧慣を存した俗法師のある一派の者は、
祇園社に属していわゆる犬神人となっていても、なおかつ彼らは弦指の内職を必要として....