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祇園精舎
「祇園精舎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祇園精舎の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「尼提」より 著者:芥川竜之介
ん》の白毫《びゃくごう》や青紺色《せいこんしょく》の目を知っているものには確かに
祇園精舎《ぎおんしょうじゃ》にいる釈迦如来《しゃかにょらい》に違いなかったからで....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
でしたから、とてもむずかしい経文なんかわかる道理がありません。 ある日のこと、
祇園精舎の門前に、彼はひとりでションボリと立っていました。それを眺められた釈尊は....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
これはてっきり洗濯物を盗みに来たと思うてまた打ち懲らす。ようやく免《ゆる》されて
祇園精舎《ぎおんしょうじゃ》に至り、舎利弗の呪願を羨み習うたばかりに重ね重ねの憂....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
清澄にいる時分、上方から来た老僧から、弁信は平家琵琶を教えてもらいました。 「
祇園精舎《ぎおんしょうじゃ》の鐘の声、諸行無常の響あり、沙羅双樹《さらそうじゅ》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
五十路《いそじ》を越えて、まだこんなに水々しいところが何よりの証拠で、都にあって
祇園精舎《ぎおんしょうじゃ》の鐘の声を聞くよりは、ここに閑居して沙羅双樹《さらそ....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
馬」、曰く「盧生之夢《ろせいのゆめ》」、曰く「世短意常多」と。 *49
祇園精舎の鐘の音は、ヨーロッパの天地にも鳴っていたのだ。 *50 西....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
日本人が行っておったということが分ったのであります。アンコルワットを天竺徳兵衛は
祇園精舎と思っている、その土地をインドと思っている。しかしそれをインドと思うのは....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
哺育ということが、この物語のヤマなのである。王子は四歳まで育って、母后の兄である
祇園精舎の聖人の手に渡り、七歳の時大王の前に連れ出されて、一切の経過を明らかにし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、習うた平家ノ曲。その内のなにを語りましょうな。特にお好きな曲は」 「さあ……。
祇園精舎の初語りもよし、小督、忠度都落ち、宇治川、敦盛、扇ノ与一。どれも嫌いなも....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
雄大なことは想像を絶していた。――亀山、嵐山、大堰川をとりいれて、――その中心に
祇園精舎にならった毘盧遮那仏の本堂をすえ、塔、楼閣、講堂、山門、七十七の寮舎、八....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
源開発の大工事に揺り返されている。 “ダムと平家村” これだけでも、詩である。
祇園精舎の鐘の声は、次々と完成してゆく電源地から新しい光波となって、また都会栄花....