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祇女
「祇女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祇女の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
車が通い、要するに殺風景なものになり果てた。最早三船の才人もなければ、小督や祇王
祇女|仏御前もなく、お半長右衛門すらあり得ない。
「暮れて帰れば春の月」と蕪村の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、弁信の語る平家なるものが、なにぶん俚耳《りじ》に入らないで困ります。 祇王
祇女《ぎおうぎじょ》を淋《さび》しく歌っても、那須の与市を調子高く語り出しても、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かわたけ》に白拍子《しらびょうし》のはかないつとめをいたしておりますうちに、妹の
祇女《ぎじょ》とともに、あの入道殿のお見出しにあずかって、寵愛を一身にうけるよう....
「どら猫観察記」より 著者:柳田国男
れて繁殖をするより他は無い。主人を恨み世をはかなんで、山林に遁世しようという祇王
祇女の如き猫が、有ろう道理は無いからである。 冬も暖かな羅馬の古都などは、風来....