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「祈祷師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祈祷師の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ずく》中条流という堕胎の方法が最流行したと記録に残っている。そのほかおろし婆、御祈祷師なぞは勿論の事、普通の漢方医でも内々この医術を売り物にしていたと察せられる....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。……正木先生は曾て、バルカン半島を御旅行中に、その地方特有のイスメラと称する女祈祷師からこの方法を伝授されまして、度々の実験に成功されたそうですが……もちろん....
白くれない」より 著者:夢野久作
借り候ひぬ。 去る程に此寺の住持なりし彼の和尚は、もと高野山より出でたる真言の祈祷師にて御朱印船に乗りて呂宋に渡り、彼地にて切支丹の秘法を学び、日本に帰りて此....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
度モ取ッタコトガアル」 千三屋《せんみつや》が、骨董《こっとう》の仲買から御祈祷師、こんどは富《とみ》の当り屋とまで手を延ばしたが、相当成功するところが妙だ....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
奇跡なくして生きることができないから、自分で勝手に新しい奇跡を作り出して、果ては祈祷師《きとうし》の奇跡や、巫女《みこ》の妖術《ようじゅつ》まで信ずるようになる....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
って後では幾丈にも伸びて行った。 九月に入ってからも、それが消え去らなかった。祈祷師の六物空万はこの彗星を占って、『兵乱の兆である』と上書したのである。 さ....
三国志」より 著者:吉川英治
の前の玉石に腰を悠然とおろした。 大方、中方、小方などというのは、方師(術者・祈祷師)の称号で、その位階をも現わしていた。黄巾賊の仲間では、部将をさして、みな....
三国志」より 著者:吉川英治
べて書いてあった。 「なんじゃ、あれは」 董卓が、李粛へ問うと、 「気の狂った祈祷師です」と、彼は答えた。 口の字を二つ重ねると「呂」の字になる。董卓はふと....
私本太平記」より 著者:吉川英治
まだまだ職目をあげれば、きりもないが。 瘡家とよばれる田舎医者、あやしげな祈祷師、遊芸人の放下や、暮露(虚無僧)、曲舞、猿楽師といったようなものもある。 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「瘧か」 「さようかもしれませぬ。医師もわからぬと申しまする。まじないしてくれた祈祷師は、犬神のたたりだろうと申しますが」 「犬神の」 「されば、遠いいぜん、犬....