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「祈祷書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祈祷書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
んの喜びは、四折判《クオートー》ゴシック字体の非常な珍本――ある忘れられた教会の祈祷書《きとうしょ》――“Vigilioe Mortuorum secundum....
」より 著者:宮本百合子
ぎ「主の忠実なる僕、ハンス・ゲオルグ・ヨーストの一家に恵深き幸運を授け給え」と、祈祷書にない文句さえ、足して称えてくれたのではあるけれども、ルイザは、教会からの....
一九二五年より一九二七年一月まで」より 著者:宮本百合子
が十日。ではこうしては居られぬ、十日あれば相当の仕事が出来る。 早速かえって、祈祷書の翻訳にとりかかった。又ズク麿さんをとなりにかけさせ、自分訳す、ズク麿さん....
晩夏」より 著者:堀辰雄
迷宮に入ろうとする。次ぎの日曜の明け方、教会に往こうとして月あかりのなかに台所で祈祷書《きとうしょ》を捜していたフリイドリッヒは、戸口で寝巻姿の儘《まま》の叔父....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
ったものな取る子供のやる賭戯。 五六 闘い、殺害、不意の死。――イギリス教会公定祈祷書の中にある文句である。 〔第四篇 柵壁〕 五七 三点鐘。――船では、定刻を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
司祭をほとんど毎日引見しなければならない。集会を監督し、允許《いんきょ》を与え、祈祷書や教区内の教理問答や日課祈祷書など教理に関するいっさいの書物を調べ、教書を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
な他の多くの日に断食をし、毎日寸眠の後に午前の一時から三時まで起き上がって日課の祈祷書《きとうしょ》をよみ朝の祈祷を歌い、四季ともに藁《わら》のふとんの上にセル....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
な無関心さがまた戻ってきた。彼女は欠かさず教会堂の祭式に列し、大念珠をつまぐり、祈祷書《きとうしょ》を読み、家の片すみで人々がわれ汝を愛すをささやいてる間に、他....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
り冷たい汗にまみれて、目を覚ました。 善良な教誨師が寝台のすそのほうに座って、祈祷書を読んでいた。 「私は長く眠りましたか。」と彼に私はたずねた。 「あなた、....
作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
道具としては役立ち得る代物だが別段犯罪らしいものもない。外にはまあ古ぼけた弥撤の祈祷書が二、三冊と小さな旧教の画が何枚かあります。察するにこれ等はこのオージルビ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
った。 機関長がいつものごとくに祈祷をした。捕鯨船のうちで、イングランド教会の祈祷書が常に用いられるのはおかしなことである。しかも高級船員のうちにも、普通船員....
自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
かりと云う様子をしていた。と云うのはその法衣の男は、私たちが現われた時ちょうど、祈祷書をポケットに入れて、その縁喜でもない花婿の背中を、お芽出度うとでも云ったよ....
審判」より 著者:カフカフランツ
す」 「よけいなことは言わぬように」と、僧は言った。「手に持っているのはなんだ?祈祷書かね?」 「いいえ」と、Kは答えた。「町の名所アルバムです」 「手から離し....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
平は屈辱なり――について一場の熱烈な演説を試みると、バアリイはポケットから一冊の祈祷書を取り出し、「詩篇」五十五章の一節を、震える指先で示した。エセックスが読む....
アイヌ語学」より 著者:知里真志保
。その真疑のほどは保証の限りではありませんが、バチラー先生は、キリスト教の聖書や祈祷書や讃美歌の類をたくさんアイヌ語に翻訳したものを残しております。たいてい今か....