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祈願所
「祈願所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祈願所の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ならぬことがござりますゆえ、このような無作法つかまつりましてござります。上さまご
祈願所を汚しましたる不敬の数々、なにとぞお許し願わしゅう存じます」 「なんのなん....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
構えられた」 「知れたこと、悪僧ながら彼奴は大僧正の位ある奴じゃ。ましてや上様御
祈願所を支配致す権柄者じゃ。只の手段を以てはなかなかに討ち取ることもならぬゆえ、....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
大|伽藍を建立し、負ひ来りたる弥勒菩薩の座像を本尊として、末代迄の菩提寺、永世の
祈願所たらしめむと欲す。山門高く聳えては真如実相の月を迎へ、殿堂|甍を聯ねては仏....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
段高く梯子段を上ったところに、浅間神社を勧請した離屋が、一屋建ててあり、紀伊殿御
祈願所の木札や、文化年間にあげたという、太々神楽の額や、天保四年と記した中山道深....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
八郎左衛門重景の母、菩提《ぼだい》のために建立《こんりゅう》――今、伏見の宮の御
祈願所」 もう一人の風流人が、左の方に、とある大寺の門をのぞんで、「おや……」....
「宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
われる。一つは縁切りの神とせられ、一つは縁結びの神とせられて、痴愚な附近の男女の
祈願所となっている。何んでもその社には錆びた二つ三つの鋏を置き、その願ほどきに切....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いたところは日女道(姫路市)の姫山の丘かと見られる。 そこには、後嵯峨法皇のご
祈願所、称名寺があった。堂宇十四坊。まず申し分ない宿営の地といっていい。 そこ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
お袖は、何度も振り向きながら、やがて中堂の裏門の方へ走っていた。 ここは幕府の
祈願所であり、輪王寺の宮が座主としている格式から、すべて別格扱いになっている。お....