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祖先崇拝
「祖先崇拝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祖先崇拝の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、四家あり、毎家自家の祖神社あり、いずれも数百年の大樟樹数本をもって社を囲めり。
祖先崇拝の古風の残れるなり。しかるに、かかる社十三、四を一所に合集せしめ、その基....
「かのように」より 著者:森鴎外
ってプロテスタント教がその教義史と寺院史とで毀損《きそん》せられないと同じ事で、
祖先崇拝の教義や機関も、特にそのために危害を受ける筈《はず》はない。これだけの事....
「読書法」より 著者:戸坂潤
教教育とは宗教的情操の教育であって成立宗教のものではない。そして夫は日本に於て、
祖先崇拝・敬神・等々から始めて、忠君愛国にまで至り得べき国民の宗教意識を指す。一....
「旅愁」より 著者:横光利一
って来たことを非常に怨めしく思っているのですね。あんな極悪非道なものが、日本人に
祖先崇拝をやめよと命令して進んで来たから、忽ち大虐殺にあった、あの虐殺は当然のこ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
母系統の方が至って確かだとその流義の者は主張する。これを稽《かんが》えると本統の
祖先崇拝は、母系統を重んずる民にして始めて誇り行い得るはずだ。天照大神《あまてら....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
そのことから当然、之は一種のトーテミズムともなって現われる。トーテミズムが一定の
祖先崇拝と禁厭神聖物の存在とを仮定することは、多数の社会学者達の実証的な研究が示....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。民族がつづく最後までそのとおりかもしれなかった。およそ世界のいかなる国でも、
祖先崇拝の情をかほど根深く維持してるものはなかった。宇宙のうちで祖先以外の他の部....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
才人であって、きわめて簡単な方法を持っていて、社会の秩序、天の正義、道徳、家庭、
祖先崇拝、古き権威、神聖なる伝統、正法、宗教、などと彼らが称するところの塗料を過....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
処があった。 井侯以後、羹に懲りて膾を吹く国粋主義は代る代るに武士道や報徳講や
祖先崇拝や神社崇敬を復興鼓吹した。が、半分化石し掛った思想は耆婆扁鵲が如何に蘇生....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
となどに屈托しては居られなかったに相違ない。これに加うるに宗教意識は低劣であり、
祖先崇拝の道徳も発生せなかったのであるから、屍体の始末は極めて簡単に取片付けられ....