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祖宗
「祖宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祖宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
の故に歴史的だと考えられるのではない。だから之は歴史的精神でも何でもなくて、単に
祖宗の伝習の精神であり、従って容易に保守とも復古ともなる処の精神でもあり得るわけ....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
冬至の未明に、天子斎戒して昊天上帝を祭られた所であり、壇上には、昊天上帝に配して
祖宗の神位を奉祀し、日月星辰風雲雷雨の諸神を従祀されたのである。 壇は天円地方....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
》いとして来たるものは決して少なくなかろう。古人《こじん》の言にあるごとく、 「
祖宗《そそう》の富貴《ふうき》は詩書《ししょ》の中より来たる、
祖宗の家業は勤倹の....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
代のみならず、雄略天皇の御事なりと解せらるる倭王武の宋に遣わし給える「国書」に、
祖宗以来武をもって国を立て、東「毛人を征する五十五国」とあり。また承和二年陸奥国....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
《かとうぶし》その他の音曲《おんぎょく》劇場に使用せられ、俳優には二世団十郎、元
祖宗十郎ら出《い》で、後世の模範となるべき芸道の故実《こじつ》漸く定まりたる時代....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
達五人に托する一層重い事がある。
現に己は生きていて、これからも生きていたいが、
祖宗歴代の鎖は、落ち著いた己の目を、
邁往の衢から畏敬の道へ呼び戻す。
己もいつ....
「三国志」より 著者:吉川英治
下億民の塗炭を救わん。――不肖袁紹、衆望に推されて、指揮の大任をうく。皇天后土、
祖宗の明霊よ、仰ぎねがわくば、これを鑒せよ」 香を焚いて、祭壇に、拝天の礼を行....
「三国志」より 著者:吉川英治
直ちに、功臣閣にのぼり、自ら香を焚いて、その前に三礼された。 ここは漢家歴代の
祖宗を祠ってある霊廟である。左右の壁間には、漢の高祖から二十四代にわたる世々の皇....
「三国志」より 著者:吉川英治
ない。 「朕の不徳は、ただ自らをうらむほかはないが、儂不才なりといえ、いずくんぞ
祖宗の大業を棄つるに忍びん。ただ公計に議せよ」 と、一言仰せられたまま、内殿へ....