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「祖師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祖師の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
のお腹《なか》下《くだ》しなんですよ。あしたはきっと熱が下《さが》りますよ」「御祖師様《おそしさま》の御利益《ごりやく》ででしょう?」妻は母をひやかした。しかし....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
……。どこにあるんですか」 「堀ノ内のそばです」と、老人は説明した。「堀ノ内のお祖師様から西南に当りますかね。半里あまりも行ったところに和田村、そこに大宮八幡と....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ようなことが時々ありました」 赤坂|裏伝馬町の常磐津の女師匠文字春が堀の内の御祖師様へ参詣に行って、くたびれ足を引き摺って四谷の大木戸まで帰りついたのは、弘化....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、真砂町さんと云う、大先生が不承知だ。聞きねえ。師匠と親は無理なものと思え、とお祖師様が云ったとよ。無理でも通さにゃならねえ処を、一々|御尤なんだから、一言もな....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
かれらの言い伝えによれば、禅の始祖迦葉はその奥義を阿難陀に伝え、阿難陀から順次に祖師相伝えてついに第二十八祖|菩提達磨に至った。菩提達磨は六世紀の前半に北シナに....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
閑静に暮らしているのであった。 「やあ、よくおいでなすった。こんな処は堀の内のお祖師さまへでも行く時のほかは、あんまり用のない所で……。」と、老人は喜んで記者を....
春昼」より 著者:泉鏡花
貴下方が、到底|対手にゃなるまいと思っておいでなさる、少い人たちが、かえって祖師に憧がれてます。どうかして、安心立命が得たいと悶えてますよ。中にはそれがため....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
だ、受附だ、三太夫だ、邪魔ものである。 衆生は、きゃつばらを追払って、仏にも、祖師にも、天女にも、直接にお目にかかって話すがいい。 時に、経堂を出た今は、真....
縁結び」より 著者:泉鏡花
て阿母の墓参をすると、いつでも帰りがけには、この仁右衛門の堂へ寄って、世間話、お祖師様の一代記、時によると、軍談講釈、太平記を拾いよみに諳記でやるくらい話がおも....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
れまで受けた恩があれば、お客分にして一生置き申そうということなれど、宗旨々々のお祖師様でも、行きたい処へ行かっしゃる。無理やりに留めますことも出来んでのう。」 ....
狂人日記」より 著者:井上紅梅
みた。たといあの親爺が首斬役でなく、本当の医者であってもやはり人食人間だ。彼等の祖師|李時珍が作った「本草何とか」を見ると人間は煎じて食うべしと明かに書いてある....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
奥殿に伺候するに、門番、諸侍の面倒はいささかもないことを。 寺は法華宗である。祖師堂は典正なのが同一棟に別にあって、幽厳なる夫人の廟よりその御堂へ、細長い古畳....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
す。もう堂の中に居るのですから、不躾に廚裡へ向って、大な声は出せません。本堂には祖師の壇があります。ここで呼立てるのも失礼だと思いますから、入った高縁の処、畳数....
註文帳」より 著者:泉鏡花
、濁酒に喰い酔って、千鳥足で帰って来たとて、桟橋を踏外そうという風かい。溝店のお祖師様と兄弟分だ、少い内から泥濘へ踏込んだ験のない己だ、と、手前太平楽を並べる癖....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の辺地)といって極楽圏に対して番外当選ぐらいのところまでは行けることに、浄土教の祖師たちは説明されていますものの、疑わないに越したことはありません。それなら疑い....