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「祖廟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祖廟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
の威を示し、庶民を圧伏《あっぷく》するのが目的で建てられた、あの壮麗眼をうばう大祖廟《だいそびょう》だから、この二十年目ごとの修営も、葵《あおい》の風に草もなび....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ありという。はじめに市街の諸店を通覧し、つぎに五百羅漢、道教寺院、仏教寺院、陳氏祖廟、富豪墓所等を一巡し、丘上なる鎮海楼(五層楼)上にのぼりて休憩し、小餐を喫す....
三国志」より 著者:吉川英治
なってしまった。 帝は滂沱の御涙を頬にながして、 「あな、傷まし。朕、ふたたび祖廟に上る日には、必ず汝らの霊をも祭るであろう」 と、叫ばれた。 あまりの酷....
三国志」より 著者:吉川英治
ともに、漢中王の室へ伺候して、 「今こそ、皇帝の御位について、漢朝の正閏を正し、祖廟の霊をなぐさめ、またもって、万民を安んずべき時でありましょう」 と、帝立の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は、いよいよ民をくるしめ、朝を悩ましたてまつる。 家時、凡庸なりといへ、いかで祖廟の垂言に報ふなく、生を偸んで晏如たりえん。 ひそかに、青雲を思ふや多年。土....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、まだあるぞ」 「まだ、なにか」 「誓書を出せ」 高時は声を大にした。 「わが祖廟、北条氏にたいして、ちかって異心をはさみ奉らずというむねを、熊野牛王の誓紙に....
大岡越前」より 著者:吉川英治
この奉行の問いに、御不服あれば、率直に、御反問ください。――まず、お訊ね申すが、祖廟の定めおかれた天下の法令は、その根本義と、箇条箇条を、いったい、世の誰と誰と....