祖谷[語句情報] »
祖谷
「祖谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祖谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
と、足の底がふわりとして、一足毎に橋は左右に前後に上下に揺れる。飛騨山中、四国の
祖谷山中などの藤蔓の橋の渡り心地がまさに斯様であろう。形ばかりの銕線の欄はあるが....
「狐物語」より 著者:林芙美子
い奴で、五作さんの家からかえる時、おれはおこわめしをみやげにもらっていたンだが、
祖谷《いや》を下る途中、とうとう六兵衞に化かされて、おこわめしをぬすまれて、ひで....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
生きるはやすい。 この山に無為な生命をつづけようとするならば、屋島の浦から
祖谷へ落ちてきた平家の余族のように、それはいとやすいことに思える。しかし、麓の手....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
記念である。これを鼠の耳というのは佐渡の国仲地方、他にもまだあろうと思う。阿波の
祖谷山ではホウベラ、春の七草の一つのハコベラが、この草であったことが想像せられる....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
スズメ 大和十津川等 イタックロ 同 吉野郡北山 イタクラ 阿波
祖谷山 この終の
祖谷山は、美馬郡の土佐に接した山村で、偏鄙なためにかえって有名....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
フというようであった。肥後の五箇庄と並んで、山中の隠れ里として有名であった阿波の
祖谷山などは、小民の家はみな竹の簀の子で、あの頃はまだ夏冬を通して、このタフを着....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
るのは、何かわけのあることだろうと私は思っていた。ところがずっと隔たった徳島県の
祖谷山という奥まった山村では、七人の正月神という話があって、これは正月二十五日の....