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「祖霊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祖霊の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
として此書のみを読めば、王に理ありて帝に理なく、帝に情無くして王に情あるが如く、祖霊も民意も、帝を去り王に就く可きを覚ゆ。されども擅に謝張を殺し、妄に年号を去る....
十二支考」より 著者:南方熊楠
でなかった。かかるところにあっては蛇の姿を嫌がるどころにあらず、諸邦でこれを家の祖霊、耕地の護神とせるは尤《もっとも》千万《せんばん》と悟った。さる功績あらばこ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
)。東半球には何でも中央アジアのトルキスタン辺にシュー人と等しく鼠を利害に関せず祖霊とした崇拝が大いに行われ、上述ごとく祖神がその子たる人間を護り、祈れば福利を....
私本太平記」より 著者:吉川英治
柳堂において、一族宿老すべての者へ、ご大望を打ちあけられ、一同、源氏重代のみ旗と祖霊のまえで血判をいたしました。よもあれをお忘れではございますまい。いらい拙者ど....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
会は多いのである。節供は本来はこの食事を意味する語であった。供とは共同食事、神や祖霊とともにすべての家族が相饗することであり、節はすなわち折目、改まった日という....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ミタマ祭というのがあり、この方は全く仏教との交渉がなく、清らかな米の飯を調じて、祖霊に供しまた自分たちもこれに参与する。ただ荒御霊と称して新たに世を去った霊魂の....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
たあの夫婦は、ほんとうは肉体を持って生きている人たちだから、ふつうの死者のような祖霊祭もできず、どうして供養してやっていいかも分らないが、あんまり可哀想なので、....