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祗候
「祗候〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祗候の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
和歌の例会の日には、黒塗の抱え車が門前にずらりと並んで、筆頭には、その頃錦鶏の間
祗候田辺太一の愛娘であった花圃をはじめ、名家名門の令嬢紳士たちが花の如く集って来....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、禁色を聴《ゆる》された者が雑役に服する例のないことを言い張り、将軍参内当日には
祗候せぬ、とダダをこねた話もある。将軍に対しての待遇すでにかくのごとくであるから....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
も」と訓み、「古は初雪の見参といふ事ありて、初雪に限らず、大雪には早朝におくれず
祗候すべき儀ありしなり」(講義)と云っている。なお吉田増蔵氏は、「雪に馬|並めま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
もない。事態の急に、京から鎌倉へと、身の処置をきめて行くのもある代りに、また都に
祗候の主筋や縁故を持つ輩は、これまたぞくぞく、東国から京へと急ぎ、海道はそのため....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
で無造作にかついで行った――と公賢自身の日記にも書かれている。 しかし、北朝|
祗候の公卿たちの狼狽は目もあてられない。かれらは同時代の武士のように、変節や裏切....