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祚
「祚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祚の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
ず我が国に、かかる俊馬の在るを聞かぬ、其の吉凶|如何と尋ねられた。側近の者皆|宝
祚長久の嘉瑞なりと奉答したが、只万里小路藤房は、政道正しからざるに依り、房星の精....
「運命」より 著者:幸田露伴
ほしいまゝにせり。然れども開元の盛時に当りて、一行阿闍梨、陛下万里に行幸して、聖
祚疆無からんと奏したりしかば、心得がたきことを白すよとおぼされしが、安禄山の乱起....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
御筆かと思うたのは一瞬時、陛下は已に先帝とならせられたのであった。新帝陛下の御践
祚があった。明治と云う年号は、昨日限り「大正」と改められる、と云う事である。
....
「連環記」より 著者:幸田露伴
化の華の咲乱れ、奢侈の風の蒸暑くなってくる、他の一面には人民の生活は行詰まり、永
祚の暴風、正暦の疫病、諸国の盗賊の起る如き、優しい寂心の心からは如何に哀しむべき....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に一身を捧げて東奔西走している。その間に京都へ上って皇居を拝し、御所御礼をして宝
祚万歳《ほうそばんざい》を祈ること二十一回、富士のお山に登って、頂上に御来光を拝....
「蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
泣いていった。 「どうか棄てないで、国の安泰をはかってくれ。天が、※を降して、国
祚が覆ろうとしておる。どうしたらいいだろう。」 竇は驚いて訊いた。 「それはど....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
あった。これより後しばしば来朝して、栗菌や年魚の類を土毛として献上するとある。践
祚|大嘗会等の大儀に、彼らが列して、所謂国栖の奏をとなえ、土風の歌舞を演ずる事は....
「三国志」より 著者:吉川英治
の宣言文をひらいて、 「策文っ――」 と高らかに読み始めた。 孝霊皇帝 眉寿ノ
祚ヲ究メズ 早ク臣子ヲ棄給ウ 皇帝|承ケツイデ 海内側望ス 而シテ天資|軽佻 威....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の大事を、執りすませていた。 八月の十五日。 光厳上皇の皇弟、豊仁親王は、践
祚された。 “践
祚”とは、天子の位にのぼる式をいい、“即位”とは、それを百官万民....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
|良基らも、古例や先例や、いろんな理窟をつけてついに、北朝の後光厳天皇として、践
祚を見るにいたったものだった。 「受禅(皇位譲渡の式)もなく、上皇の詔もなく、ま....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の鋭鋒をあらわし、院の後白河は、義仲、行家の両者をあやつりながら、後鳥羽天皇の践
祚を断行されるなど、眼まぐるしいほど複雑である。 大観すると、時の氏神は、どう....