祝儀袋[語句情報] » 祝儀袋

「祝儀袋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祝儀袋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
大事らしく見やられた。車夫が梶棒《かじぼう》をあげようとする時|女将《おかみ》が祝儀袋をその手に渡すのが見えた。 「さようなら」 「お大事に」 はばかるように....
女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
いつでも僕に女性にたいする懐疑を棄てさせますよ。」 ミサコはオペラ・バッグから祝儀袋をだすと彼にわたしながら、 「妾はあんたのお世辞をきくともう夢中になってし....
放浪」より 著者:織田作之助
で居残ってそこの台所で吸物の味加減をなおしたり酒のかんの手伝いをしたりした揚句、祝儀袋を貰って外へ出ると皎々たる月夜だった。下寺町から生国魂神社への坂道は人通り....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
わいさ余って仲たげえもしたくなるじゃねえかッ。不審は井上の金八が証拠に見せたあの祝儀袋だ。たしかに、ゆうべ野郎も御徒歩供《おかちとも》になってお屋敷に詰めていた....
七階の住人」より 著者:宮本百合子
、いそいで机の引出しをあけた。 「一寸! ミセス・コムプスン」 彼女は、日本の祝儀袋を見つけて、一|弗《ドル》入れた。 「これ」 反射的に前掛で拭いてさし出....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
うよんでいた。 そしたら、あるとき、 「これを井田におやり」 と伸子にわたした祝儀袋の上に江田殿と書いてあるのを発見した。 「あら! お父様、エダじゃないの」....
蛋白石」より 著者:宮本百合子
ついて云った。 千世子は買って置きの銘仙の反物と帯止と半衿を紙に包んで外に金を祝儀袋へ入れた時それを持ち出すのが辛い様な気がした。 体を大切におし、 行....
放浪」より 著者:織田作之助
で居残ってそこの台所で吸物の味加減をなおしたり酒のかんの手伝いをしたりした揚句、祝儀袋を貰って外へ出ると皎々たる月夜だった。下寺町から生国魂神社への坂道は人通り....