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祝典
「祝典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祝典の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
るく頭上へ降りかかって来る。ソアレの襞襞から煌めく宝石の火も、すべてこれ自分への
祝典と思えばたしかにそれもそうだった。
「何んという壮麗さだろう。一生に一度の瞬....
「落ちたままのネジ」より 著者:宮本百合子
る部分とが二様にまじりあってこの作品の中に際だっている。松下夫妻の故郷で行われる
祝典のいきさつ、それに加わる松下夫婦の生活を語っている部分などは、作者が対象と平....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
大饗宴の献立について語りあったり、ここばかりはまるで天国のような豪華さであった。
祝典を、とどこおりなく終えたアカグマ最高行政官の大総督スターベア公爵は、幕僚委員....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
り遠のいたり飛び上ったりする一種の踊り、そして最後に彼等の生活の核心であった性的
祝典がおかれる。彼等は実際性的行為の中に実在したのだ。坂口安吾氏がそれ程熱中して....
「歳々是好年」より 著者:宮本百合子
そして、本年の正月などは、殊更その感が深いようです。 今年はひろい規模で様々の
祝典が催されたり、日本の歴史の上での記念すべき年として予定されているわけですが、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
一|聯《れん》の彼の歌曲《リード》と数種の古典的《クラシック》作品と、オックスの
祝典行進曲一つがはいっていた。クリストフはオックスの凡庸《ぼんよう》なことを感じ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
のうちに、彼女の眼前を過《よぎ》った前日の恐ろしいものを打ち消してやろうとした。
祝典を飾る観兵式があるために、正服の軍人が往来するのもごく自然らしかった。ジャン....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
夜だった。
その日は実に麗しい一日だった。
それは祖父が夢想したような空色の
祝典ではなく、新郎新婦の頭上に天使や愛の神が飛び回る夢幻的な祝いではなく、門の上....
「古木」より 著者:豊島与志雄
銀箔が垂れ懸って、太陽の光にきらきら輝き、その間に椋鳥や雀が囀ってる様は、なにか
祝典の樹のようでありました。そしてこの上空では、高射砲弾の炸裂の煙も、飛行雲も、....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
代」が演奏されて、いよいよ私は驚かずにはいられなかった。 昔、吉原遊廓で何かの
祝典の時、日本陸軍進撃の活人形ができ、傍らの棒杭に「大日本遊廓」と大書きされてあ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
、その一人のために村の名誉は隣村を圧するばかりと村中の人皆な大原学士のために一大
祝典を挙げん事を思う。大原の父母も鼻が高く一々来客に接して悴《せがれ》の事を吹聴....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、晴れ。終日無風、しかもはなはだしく暑からず。午前十時四十分、甲板上にて戴冠式の
祝典を開催せられ、唱歌および祈請あり。午後一時四十分、祝砲を発火し、船長より無線....
「三国志」より 著者:吉川英治
で、幼帝|劉禅の皇后として、正宮にかしずき入れることとなった。 ところが、この
祝典があってからまだ幾日も経ないうちに、魏の大軍が五路より蜀に進む――という大異....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
なわれた。 もしこういう時でなかったら、群臣、万歳の声にわいたであろうが、この
祝典の日さえ、吉野の上は、うそ寒い秋の風だけだった。 なんといっても、枢軸の後....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
作)と曲譜とを教えたのであったが、記念祭の当日大隈故侯の銅像除幕式をはじめ色々の
祝典が催され、夜には盛んな提灯行列が行われて、今の野球々場を振出しに、鶴巻町通り....